【戸隠キャンプ場】戸隠山を眺める最高の登山基地!高妻山登山の前日譚【瑪瑙山登山と戸隠牧場散策編】

トレッキング

こちらの記事では『戸隠キャンプ場』のご紹介・一泊した模様等を写真多めで、あくまで登山者目線で解説しています。また、併せて近場の瑪瑙山登山の模様もお伝えしています。

そもそも私が戸隠キャンプ場に訪れた経緯は、日本百名山である高妻山の登山に挑戦するためでした。

…というのも、車を持たない自身にとって、日帰りで高妻山を登山することは、登山口までのアクセスにかかる時間・コースタイム的に非常に困難。

どうしたものかと考えたところ…

登山口のすぐそばにある戸隠キャンプ場で前泊をするしかない!という判断を下した。…というのが経緯となっています。

そもそも、高妻山に挑戦する方の大半は車でのアクセスを検討されているでしょうが、私のように車を持っていない方や縛りプレイで公共交通機関のみで百名山の完踏を目指している方が一定数いることも知ってはいるので、そういった方のために本記事を執筆してみることとした次第です。

  

本記事は大多数の方に役立つものではないとは思います。

しかし、少数でも良いのでこの記事を参考としてくれる方がいれば嬉しいかな。…という気持ちで執筆しております。宜しければお付き合いくださいませ(*- -)(*_ _)ペコリ

また、さすがに前日にキャンプするだけでは物足りなさもあったので、近場の瑪瑙山めのうという山へと軽く登山してきた模様と戸隠牧場の散策の模様も記載していますので、そちらも併せてご覧いただけますと幸いです。

(キャンプ日:2025年7月10日)

戸隠キャンプ場はこんな所! 魅力的なところを登山者目線で3つ

  1. 戸隠山を眺める最高のロケーション!
  2. 高妻山だけじゃない!複数の名山への登山基地!
  3. 戸隠牧場などの観光地があって、宿泊前に観光もできる!

戸隠山を眺める最高のロケーション!

一つ目はやはりこちらでしょうか?

戸隠山の麓というロケーションで一夜を過ごせるという点です。

私がキャンプ場に到着した日は曇りだったのですが、翌朝にテントから這い出して、まず目に映りこんできた戸隠連邦があまりにドラマチックで、軽く鳥肌が立ったのを覚えています。

朝日が険しい山容を照らし、キラキラと輝いているのがとても印象的で、なんだか今日という一日が最高の日となるであろうと予感した瞬間でもありました。なお、その後、高妻山の登山でとても辛い目にあうのですが。

テントサイト選んだときは、適当に決めてしまったのですが、後々、もっと良いロケーションがあることを知ってちょっと後悔もしました。ただ、キャンプ場でテントを張って一泊するというのは、普通の方からするとレアな経験のハズ。

少し大袈裟な表現かもしれませんが、戸隠キャンプ場は感動できる景色のあるキャンプ場であるというのが率直な感想です。

  

高妻山だけじゃない!複数の名山への登山基地!

戸隠キャンプ場の周辺には高妻山のほかにも有数の名山が揃っています。以下の山々の登山口にアクセスできる、絶好の登山基地となっています。

  • 高妻山(日本百名山):戸隠牧場内の登山口まで約15分
  • 飯綱山(日本二百名山):戸隠イースタンキャンプ場にある登山口まで約10分
  • 戸隠山(日本二百名山):※高妻山の登山口と同じ
  • 黒姫山(日本二百名山):大橋登山口まで約25分

また、戸隠キャンプ場及び隣接する戸隠牧場からは、上述した山々の雄姿を眺めることもできます。明日登る山々に『ご挨拶をしておくのも悪くないかなぁ』なんて思っています。

戸隠キャンプ場から眺める黒姫山

冗談はさておきですが、明日登る予定の山、そして下山した時に改めてその山を眺めると、より一層愛着・達成感が湧いてくる気がして、個人的に大好きな時間であったりします。

『山頂直下の登りは辛かったんだよなぁ~』とか。『トラバースの部分は怖かったなぁ~』とか。そんなたわいもないことを考えながらボーっとする時間があっても良いのではないでしょうか?

これらの山々に登山を計画している方におかれては、山に登って終わりでは無くて、ゆっくりと時間をつくって山を眺めながら物思いに耽る。そんな山のとの接し方についてもオススメしたいなぁと思った次第です。

  

戸隠牧場などの観光地があって、宿泊前に観光もできる!

戸隠キャンプ場の周辺には戸隠神社鏡池などの古刹やビュースポットが点在しています。ゆっくり戸隠までアクセスしながら、観光地をいくつか回ってみるのも面白いかもしれません。

ちなみに、私の場合は『せっかく長野まで来ているのだから、どうせなら善光寺参りでもしていこうか…。』とも考えていました。

しかし、落ち着きなく動き回っていることの方が性に合っている自分としては、寺社仏閣を周るだけではエネルギーを持て余すことは明白なため、近場の瑪瑙山めのうという山へハイキングへと出かけることといたしました。

瑪瑙山の模様については、記事の【オマケ】に記載をしておりますので、興味がある方はそちらも、是非、ご覧ください(*- -)(*_ _)ペコリ

知名度については無いかもしれませんが、瑪瑙山については個人的にはお勧めの場所です。山頂からは高妻山・戸隠連邦・飯綱山・妙高山などなど北信を代表する名山を眺められる絶好のビュースポットとなっています。

私が訪れた際の模様では、雲が多くあまり良さは伝わらないかもしれませんが、ポテンシャルの高さは十二分に伝わってくる場所でした。

また、『ゆるキャン△』よろしく、キャンプ場でのまったりな(*´ω`)時間を過ごしてみるのも、きっと悪くはないんでしょうね。

  

戸隠キャンプ場の設備について

私はキャンパーの方が使用するようなキャンプサイトにテントを張って宿泊するというのは、人生で初めての経験となります。よって、設備の良し悪しについては、正直、判断が付きかねるのですが、『こういった設備があるんだな。』という参考としていただければ幸いです(*- -)(*_ _)ペコリ

テント250張できる広大なフリーサイト
コインランドリー・シャワー室もあり(別途料金)
シャワー室内部

なお、ゴミについては、受付時に渡されるビニール袋一枚分までなら無料という取り扱いでした。

  

戸隠キャンプ場の予約方法について

➀戸隠キャンプ場のフリーサイトについてはオンラインでの完全予約制となっており、戸隠キャンプ場様の公式サイトから行う必要があります。

フリーサイトとは

フリーサイトとは、広大なスペースの中から自分の好きな場所にテントを張るタイプのキャンプ場のこと。

②また、予約には無料の会員登録が必須となります。まずはHPトップの『予約受付』からメールアドレスとパスワードを入力し、送付されてくるメールアドレスの指示に従って会員登録を済ませましょう!

③宿泊したい日付などを選択し、登録したクレジットカードで支払いを済ませて予約は完了!

④当日は送付されてくるQRコードを受付の端末に読み込ませるだけで、手続は終了。初めての方にはテント場のレクチャーもしてくれるので安心です!

また、クソ重たいキャンプ道具を持参せずとも、グランピング・貸しコテージ・トレーラーハウス・キャビンなどもあります。複数人で行くならば、そちらも選択肢になり得ると思います。

正直、この手の本格的なキャンプ場を使用するのは初めてだったので、少々、手続に面倒くささを感じてしまいました。
しかし、それでもなお、当日のキャンプ場は大盛況で、如何にこのキャンプ場の人気があるかを示していると思います。

また、私自身、戸隠キャンプ場での宿泊は思い出に残るものとなったと感じています。こんな記事を書いている時点で、それは察していただけるはず!

面倒くさいとか言わないこと!最高の一日を過ごすためには、多少の手間は必要です!思い立ったなら、さっさと登録を済ませてしまいましょう!

  

戸隠キャンプ場までのアクセスについて

以下は公共交通機関でアクセスする場合の概略図です。

長野駅からアルピコ交通さんのバスに乗車して、終点の戸隠キャンプ場まで向かいましょう。長野駅ではバスの乗り場が林立していますが、戸隠キャンプ場行きは長野駅善光寺口7番乗り場となります。

なお、2025年4月1日より観光特急戸隠線の運航が開始されたようです。

  • ご予約は、乗車日の1ヶ月前よりインターネットで受け付け(電話での予約不可)
  • 予約が無い場合でも空席があれば乗車は可能
  • 飯綱及び戸隠地域内のバス停は、戸隠行では降車専用、長野駅行では乗車専用
  • 観光特急便ではICカード(定期券含む)は利用不可
  • アルピコ交通長野駅前案内所の乗車券窓口でも発売

詳細については、アルピコ交通(観光特急戸隠線)のページでご確認をお願いします。

従来の路線バスも運行しているようですが、地域住民の方の使用を念頭に置いたもののようです。終着点が戸隠神社中社(戸隠キャンプ場の手前)までに変更となっており、戸隠キャンプ場までは40分ほど歩くこととなり、不便です。おとなしく、観光特急戸隠線を活用するのが良さそうです。

  

【オマケ➀】高妻山の展望台!瑪瑙山登山編

さて、ここからは高妻山登山前の前日譚。戸隠キャンプ場周辺での散策の記録となります。

小学校の通知表には『落ち着きがない。じっとしていられない。』と評される典型的なタイプである私としては、キャンプ場でのんびりと過ごすことに、すぐ飽きてしまうのは火を見るより明らかなこと。

そういうわけで、簡単ではありますが、軽くトレッキングへと出かけることとしたのが経緯です。

目指す目的地は瑪瑙山めのうという標高1748mの中級山岳。戸隠キャンプ場からは、飯綱山の中継地点にあたる山であり、ご存じの方もいるやもしれませんが、この山のみを単独で登るということはほぼ無いと言ってよいでしょう。

  

では何故、周囲には戸隠神社や鏡池などの観光スポットが点在しているにもかかわらず、この瑪瑙山を選んだのか?

それは、今回の瑪瑙山からは、明日挑戦予定である高妻山の眺望が大変素晴らしいビュースポットとなっている場所だからです。

要すれば『明日に向けてご挨拶をしてこようか!』という、半ばノリと勢いで登山を決めた次第です。

また、戸隠キャンプ場の標高が約1,200mとなっており、累計標高差は約500m・コースタイムは往復で4時間となっており、明日に疲れを残さない位でちょうど良かったというのも決め手となりました。

そんな、安直な理由で決めてしまった瑪瑙山の前日譚となりますが、こちらも併せて一読いただけますと幸いです(*- -)(*_ _)ペコリ

ちなみにコースマップについては以下のとおりです。

国土地理院地図を加工して作成

フリーハンドで記載しているので、正確でない部分があります。必ず地図・GEPSアプリ等を持参のうえ、登山にお出かけください。

・・・

・・

今回の瑪瑙山(又は飯綱山)の登山口は、戸隠キャンプ場から道路を挟んで対面にある戸隠イースタンキャンプ場の敷地の中に位置しています。

キャンプ場の中には瑪瑙山登山口の案内板が設置されているので、そちらに沿って進んでいきましょう。

ただ、登山口自体は少し見つけにくい場所にあります。右上の写真が登山口となりますので、青い看板を見逃さないように視野を広く進んでいきましょう(*- -)(*_ _)ペコリ

いちおう、戸隠イースタンキャンプ場にも触れさせていただくと、戸隠キャンプ場がファミリー層に受けそうなレジャーを前面に押し出したキャンプ場であるのに対し、落ち着いた、大人向けのキャンプ場であると感じました。

静かな雰囲気を楽しみたいのであれば、断然、戸隠イースタンキャンプ場をお勧めします。

・・・

登山開始冒頭はひたすら樹林帯の中を進んでいくこととなります。若干、登っているかな?くらいのフラットな道が続いていき、ウォーミングアップには丁度良い感じ。

歩いている人は極少数と思われますが、踏み跡はきっちりとついています。また、道中には定期的に案内板も設置されていることから、道迷いの心配はそこまで必要はないように感じました。

しばらく歩いて樹林帯を抜けると、おそらく戸隠スキー場のコースの一部であろう場所へと至ります。

登山をした日は長びく梅雨の晴れ間ということで、植物の力強さと瑞々しさに圧倒されそうになったのを覚えています。そのくらい緑が鮮やかで印象的でした。

視界が開けたところで、姿を現したお椀上の山を瑪瑙山と勘違いしていたのですが、どうやら高デッキ山というらしく、登山道は伸びていないようです。残念。

  

ゲレンデが登山道となっている場所を歩くのは結構好きだったりします。冬場はスキー客で混みあうゲレンデも、夏場は人もまばらで、なんだかノスタルジックな気持ちにさせてくれる気がする。

雲で隠れてしまっていますが、背後には戸隠連邦の大迫力のパノラマが広がる場所だったハズなのですが…。こればっかりは仕方がないかな。

いちおう、儀式の一つとして自撮りを敢行しておきました。

重ねて雲が多いのは残念でしたが、今日この日に、この場所を歩けたことに後悔は無かったです。夏のゲレンデも好きになった一日。

さて、のんびりとゲレンデを歩いていると頂上付近のリフト降車場に到着します。

こちらのリフトの少し先が瑪瑙山の山頂となっている場所です。

・・・

そういうわけで、瑪瑙山の山頂に到着です。標高は1748m。

戸隠イースタンキャンプ場からは標高差500mを上げてきているハズなのですが、全く苦痛にはなりませんでした。夏のゲレンデ歩きというレアな体験をしたからか、終始、新鮮な気持ちで歩き通すことができました。

ただ、見ての通りですが、山頂に到着した頃は完全にガスってしまっており、そこは少し消化不良でした。

記事の冒頭でも触れさせていただきましたが、瑪瑙山は飯綱山の中継地点となっている山で、ここからコースタイムで約1時間、距離にして約2㎞となっています。

余裕があれば挑戦しようと思っていたのですが、『こんな空模様では行っても消化不良になるだけ。』と考え直し、本日はここまでとしておきました。

  

さて肝心の高妻山の展望についてですが、それはこんな感じでした。

  

なんだか、パズーの父さんが偶然、ラピュタを見つけた時に撮影した写真のようになってしまいました…。この表現で果たしてどこまで通じるのかは不明ではありますが、そんな感想しか思いつきません…。

しかし、ピラミダルな山容は特徴的でわかっていただけるのではないでしょうか?

・・・

実は雲が取れそうで晴れ待ちを1時間ほどしていたのですが、『取れそうで取れない』を延々と繰り返すばかりで、埒が明かないので下山。

  

そういうわけで・・・

曇って見えてないけど、明日、登ってやるから覚悟しておけよな!

…ということで、対戦ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ

いちおう、補足をしておくと、瑪瑙山の山頂は高妻山・戸隠山・飯綱山のほぼ中心に位置している場所で、雲がなければ最高の展望を拝める場所だったと思います。

飯綱山の登山を検討される場合は、是非、ルートに入るように計画を組んでみてはいかがでしょうか!

・・・

さて、軽めの登山を終えて帰ってくると、戸隠キャンプ場には、そこいら中に色とりどりのテントが張り付けされておりました。当方持参のテントは登山用1~2名用の小規模テントなので、正直、周りの立派なテントと比べると場違い感が半端なかった…。

そんなことがありつつ、お次は戸隠キャンプ場に隣接している戸隠牧場へと足を運んでみます。

  

【オマケ②】戸隠牧場散策編

ゲートを通過して戸隠牧場へと入場~。

入場するだけであれば無料で、朝や夕方の散歩にも打ってつけの場所であるように感じました。

戸隠牧場では、動物とじかに触れることのできるふれあい牧場や美味しいソフトクリームが食べられる喫茶店もあったりと、完全に観光牧場なイメージでした。

なお、ふれあい牧場については、動物に触れようと子供連れとカップルが列をなしており、さすがのこの私も一緒に並ぶことが躊躇ためらわれたので、写真はございません(*- -)(*_ _)ペコリ

ただ、やはり牧場と銘打っているだけあって、日頃の喧騒を忘れて牧歌的な雰囲気に癒されることはできたと思います。

特に印象に残っているのは、牧場から眺める黒姫山の穏やかな山容。

ここからの景色を見て、本格的な夏の到来と『黒姫山にも登ってみたいなぁ~』という登山意欲が掻き立てられたのでした。

牧場内を散策するのであれば、1時間もあれば十分かなぁ~という印象で、登山後に軽く散策するのも面白いのではないかと感じましたとさ。

戸隠牧場
住所:長野県長野市戸隠3694
電話番号:026-254-3074
営業時間:6月上旬〜10月上旬
ホームページ:戸隠牧場(戸隠観光協会)

  

おわりに

さて、今回は簡単ではありますが、戸隠キャンプ場のご紹介と周辺の散策模様についてご紹介をさせていただきました。

普段は山小屋脇のキャンプ場にしか宿泊しない私ですが、こういった”THEキャンプ場”という場所でテントを張るのも、新鮮で良かったなぁというのが、率直な感想です。

今回は瑪瑙山と戸隠牧場の散策をご紹介させていただきましたが、他にも…

  • 戸隠神社周辺をのんびりと散策するも良し!
  • 戸隠山や黒姫山に挑戦するも良し!
  • キャンプ場周辺でマッタリするも良し!

…と、キャンプ場での過ごし方は人それぞれだと思います。

私が言うのも何なんですが、毎回、家と山の往復というのもつまらなく感じてしまったのであれば、こうしたアクセントを加えた滞在というのも面白いのではないでしょうか?

そんなご進言をさせていただいたところで、今回は筆を置こうと思います。

・・・

さて、これからも、このような形式で試行錯誤をしながらブログを更新していきたいと考えています。皆様におかれましては、たまにで良いので当ブログを覗いていただけますとこれほど嬉しいことはございません(*- -)(*_ _)ペコリ

最後に・・・

あなたの次回の登山が新鮮で実りの多いものとなりますように!

  

それでは。

・・・  

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