今回は霧ヶ峰の最高地点である車山に登山してきました。標高は1,925mです。
標高2000m近くに広がる日本有数の高層湿原地帯であり、最高峰の車山ままではリフトで気軽に上がることができるため、ハイカーのみならず、子連れや観光としても人気のスポットとなっています。

霧ヶ峰一帯の起伏はなだらかで開放的な景観が広がります。また、八島湿原・踊場湿原・車山湿原を擁し、晩春から初夏にかけて数百種類の植物が咲き乱れ、訪れた人の目を楽しませてくれる場所です。
個人的に霧ヶ峰が一番輝く季節は、ニッコウキスゲが見ごろを迎える7月中旬かなと思っているのですが、今回は半ば友人の無茶ぶりに付き合わされる形で5月のゴールデンウィークに訪れた記録となっています。
結論ですが、この山はいつきても素晴らしい!

・・・そんな感想を抱いた旅となりましたので、ご覧いただけますと幸いです(*- -)(*_ _)ペコリ
(登山日:2024年5月)
今回歩いたコースマップ
今回は登山未経験の友人が同伴していたため、最短で車山の山頂までを往復するルートを取りました。
ただ、ここまで来られたのであれば、蝶々深山や八島湿原を経由した周回ルートを歩かれることをお勧めします(*- -)(*_ _)ペコリ

なお、コースマップについては、フリーハンドで作成しています。あくまで目安としていただき、実際の登山の際には、地図やGPSアプリの使用をお願いします。
なお、標準コースタイムは片道で約1時間30分となります。
霧ヶ峰(車山)までのアクセス
公共交通機関でアクセスする場合
霧ヶ峰までのアクセスは大きく分けて二つです。JR上諏訪駅から霧ヶ峰・八島湿原線のバスに乗車するパターンとJR茅野駅から白樺湖・車山高原線のバスに乗車するパターンです。どちらもアルピコ交通が運行している路線バスとなります。
基本的には皆様の登山プランに合わせてどちらの駅からバスに乗るかを決定する必要があります。今回、私の場合は、帰りを考えて東京に近い方と言うことで茅野駅からバスに乗車することとしました。

なお、時刻表・運賃・路線図についてはアルピコ交通さんの公式ホームページで確認をお願いします。
茅野駅自体は北八ヶ岳方面の登山基地になっていることもあり、慣れている方も多いとは思いますが、念のためバス乗り場の解説をさせていただきます。
まずは茅野駅の改札を抜けたら、まずは西口へと向かいましょう。


1階に各方面へのバス乗り場があるのですが、茅野駅ではバス乗り場の前にある乗車券売り場で乗車券を購入する必要があります。
有人なので不明な点があれば係員さんを頼ることをお勧めします。かなり手慣れており、丁寧に案内をしていただけました(*- -)(*_ _)ペコリ
自動車でアクセスする場合
霧ヶ峰にはヴィーナスラインがはしっていることもあり、各所にパーキングが整備されています。登山・ハイキングを目的としているのであれば、車山高原・車山肩駐車場・八島湿原駐車場(八島ビジターセンター)が便利そうです。
霧ヶ峰近辺の駐車場
〇車山高原駐車場(map)
〒391-0301 長野県茅野市北山車山3413
※ リフト乗り場最寄りの駐車場
〇車山肩駐車場(map)
〒392-0012 長野県諏訪市四賀霧ケ峰
※ 一部有料、一部無料あり
〇八島湿原駐車場(map)
〒393-0000 長野県諏訪郡下諏訪町木の下
霧ヶ峰(車山)登山の模様
今回は長野県は茅野駅からおはようございます。

前日は小金沢連嶺縦走➡転勤して長野勤務となった友人宅で飲み➡そのままお泊りというイベントをこなし、満身創痍な状況でのスタートです。

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そして、当ブログとしては、大変珍しく同行者として、登山経験ほぼ0回の友人が同行しています。『せっかくのGWやし、手軽に絶景が見れるところに連れてけよ。』という無茶ぶりにこたえる形で霧ヶ峰までご案内してきた次第です。
友人宅から車を出してくれるのかと思いきや、『酒が残っているかもしれないからNGやで!』という当然すぎる忠告をいただき、男二人で電車旅となりました。

顔出しNGとのことですが、この1枚だけは許可を貰いました。アルピコ交通のバスに揺られて一路、車山高原までアクセス!
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バスの中で『あそこ辺りが霧ヶ峰だぞ!』と丁寧に解説しているにもかかわらず、相方は爆睡。


つらて私も夢の中。車窓をほとんど楽しむことなく、気が付くと車山高原のバス停に到着していましたとさ。
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正直、体の疲労も抜けていなかったので、観光リフトを使って一気に山頂まで上がってしまおうと考えていたのですが、友人の『歩いて行くで!』という超絶ストイックな一言のおかで歩いて登ることに相成りました。

リフトの代金もそこそこ値が張るので、おとなしく従うことにしたというのもあるんですけどね。

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自身は単独行で2回訪れていたこともあり、勝手を知っていると思いきや、そういえば、車山高原のバス停から歩いて山頂に登るのは始めてだったということを思い出し、軽く登山口を探すのに苦労する羽目になりました。

友人の白い眼が痛かったですが、本日はここから登山スタートです。
案内板のとおりではあるのですが、バス停から車山の山頂まではたった3㎞でコースタイムは1時間とかかりません。日本百名山の制覇を狙っている方からすれば、ボーナスステージなんていう考え方ができる場所かもしれません。
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登り始めて早々にキレイな三角錐の山容が目の前に現れます。

皆様ご存じの蓼科山となります。

ちなみに、10年前に親の車を乗り回して登山をしていたころは、百名山である蓼科山➡車山➡美ヶ原の王ケ頭と1日で百名山を3つを制覇したことがありました。
日の出前から山に登りだし、ピークを踏んですぐ下山。すぐさま車で次の登山口へ向かうという…今にして思えば、一体何が面白くてこんな苦行をしていたのかと、自分のことながらただただ呆れるばかりです。
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さて、蓼科山の雄姿を眺めながらしばらくはよく整備された登山道を淡々と進んでいきます。当時は雲一つないドピーカンで歩いていて気持ちの良い一日でした。

歩かずとも簡単に山頂に立てる霧ヶ峰・車山ではありますが、この時ばかりは歩いて向かって正解だったかもと思ったりもしました。



人工降雪機の合間を縫ってずんずんと進んでいきます。雪の無い季節のゲレンデを歩くのは久しぶり。アンバランスで非日常な光景な景色は結構気に入っています。
もう少し進んでいくと蝶々深山方面への分岐が現れます。この日はそのまま車山へと向かいました。

この分岐を過ぎたあたりから、ボチボチ傾斜も上がってきます。平らなイメージの霧ヶ峰ですが、それなりの傾斜はあるということですね…。
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本日の相方については、そこそこ体力はあるはずなのですが、昨晩のアルコールのせいかかなり体が重そうな様子。道中にあるベンチで休憩をしながらゆっくりと山頂を目指しています。

上の写真はリフトに乗っていたら見れない景色もあるんだなぁ~と少し感動した場所です。
蝶々深山を超えて八島湿原方面へと向かう霧ヶ峰におけるゴールデンルートともいえる場所。蟻のように小さく見える人間がゆっくりとしたペースで歩いているのをほげーッ(´Д`)と眺めていました。いつまでも眺めていられそうな景色とは、まさにこのこと。
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さて、かなりダラダラと歩いてきてようやく、霧ヶ峰のシンボル的な存在である白いレーダードームが見えてきました。

ちなみに相方については、顔面蒼白でした。無理を言ってでもリフトに乗せるべきだったか…。
そんなこんなありつつも、霧ヶ峰の最高峰・車山に到着です。取り敢えずお疲れさまでした。
車山山頂の模様
さて、山頂に着いたということで、まずはお決まりの儀式をこなさなければなりません。

顔面蒼白な相方に無理やりカメラを持たせて記念撮影を済ませてしまいます。正直、スマンかった。
儀式を済ませたところで、小一時間ほど山頂で休憩。車山の山頂には平ら平原のようになっており、休憩する場所に困らないのはいいですね。

本日は快晴のGW真っ只中と言うこともあり、標高2,000mとは思えないほどの人出でした。
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休憩も終えたところで山頂を見て周ることとします。

言うまでも無いかもしれませんが、車山の山頂は広く、360度すべての方位において遮るものがありません。八ヶ岳、北アルプス、南アルプスまでを一望にする付すことができる場所です。

どこを切り取っても絶景。まさに霧ヶ峰のためにあるような言葉かもしれませんね。
そして、全ての方位の眺望が素晴らしいのですが、特に気に入っている方角についてはやはり八ヶ岳の方角でしょうか。全容がすっぽりとカメラのファインダーに納まってします。

そして、相方という名の専属カメラマンに撮らせた写真がコチラ。

正直、今日写したどの写真よりも一番ドラマチックに撮影をしてくれました。道中も含めて私の一眼レフカメラで写真を撮りまくってくれた相方ですが、写真のセンスはわたしよりも上であることが発覚してしまいます…。
朝はピントの合わせ方を教えていたレベルなのに、なんというか構図の取り方が非常に秀逸なんですよね…。軽くジェラシーを感じる。
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方角を変えて、奥に冠雪している壁のような山々が北アルプスとなります。

大体の方面としては、乗鞍岳、常念岳、穂高岳の辺りのはずですが、山座同定は得意とするところではないので、サッパリわかりません。かろうじて、確信を持って言えるのは、手前の台地状のエリアが美ヶ原であるということ位なもんです。
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お次は南アルプスの方角となります。

写真の左側から鳳凰山、甲斐駒ヶ岳、北岳、仙丈ケ岳、空木岳、木曽駒ケ岳となります。南アルプスだけ、何故、こんなにもすらすらと同定できるかというと・・・
カンニングできるものがあるからです。

なお、当ブログにおいては、山座同定をおろそかにしてきていますが、ここまで挙げた山には過去に一度以上は踏破していることもあり、愛着もあって、思い出も沢山あります。
それに、山から眺める山がわかった方が、より山頂の景観を楽しめるのかなぁ~。という予感もあり、今後は少し努力をしてみようかなと思ったりもしています。間違えているようなことがあれば、優しく指摘してください。
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次いで蓼科山と白樺湖方面。

本日歩いてきた道筋もキレイに眺めることができて、達成感にひたれる瞬間です。
『この瞬間が好きなんだよ!』と相方に言うと『こうしてみるとあまり距離は歩いてないねぇ。』と素っ気ない、クールな回答が返ってきました…。
・・・
なお、車山の山頂には展望デッキなるものも新設されたようですね。以前来た際には無かったはずです。

こちらでも相方に写真を頼んだのですが…ちょっと傾いてないかい(´・ω・`)
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最後に車山神社をご紹介~。通称は『天空の社』というらしい。

簡易な造りではありますが、確かに神聖なものを感じる気がします。ただ、どちらかというとRPGのセーブポイントのような印象を受けました…。
建立されたのは昭和の始めとされており、見かけほど歴史はないようですが、四隅の木については車山高原御柱祭の折、下界から引き揚げてくるものらしく霊験はありそうな気配はします。

こちらで今日という日の旅の安全と『出世しますように!』とお祈りをさせていただきました。
なお、相方については『家族の息災』を祈願したとのこと。自分以外の人間のことも考えるなんて、なんていうか大人だな…。
・・・
あと、山頂には三角点もあるのでお忘れなく。

優しくタッチしておきましょうね☆
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ひとしきり山頂の景観を楽しんだところで、もう少し歩いた先にある八島湿原まで向かおうかと提案したのですが、『疲れたから帰ろうか。』ということだったので、おとなしく下山をすることに。

正直、ここまで来たなら…。という思いもあったのですが、ニッコウキスゲの開花とあわせて再訪したいと考えている場所なので、無理して付き合わせるのも気が引けたのもありました。
なお、帰りについては言うまでもなく、リフトを使用させていただきました(*- -)(*_ _)ペコリ

片道料金は1,700円也。往復で2,500円なのに何故か割高なことに不平を漏らす相方でしたが、今日一日、満足はしてもらえただろうか…。
・・・
ここからは余談ですが、帰りのレストハウスで『登山バッチというものがあってだな…(´っ・ω・)っ』ということを力説したところ、『じゃあ、思い出に一つ買ってくわ。』と言ってくれたのは少し嬉しかった。

自分も記念にと一つ購入したのですが、相方の方は高い方のピンズを購入していやがる。

なぜだか、負けた気がした瞬間だったとさ…。
霧ヶ峰(車山)登山を終えて
基本的に登山はソロが好きです。
写真を撮ったり、興味が引かれるままに道草を食っているので、他人とペースが合わないだろうなぁ。…という感覚があり、基本的にはどこのグループにも属さずにここまで登山を続けてきました。

ただ、今回友人と歩いてみて、『やっぱり気の合う人間とであれば、一緒にバカ話しながら歩くのも悪くは無いなぁ。』と感じた次第です。
過酷な山域に挑戦したときの達成感はあるものの、強く思い出に残っているのは、やはり過去に仲間と登山をした時のものが多い気がしています。

この年になると、結婚や職場環境などで昔の登山仲間とは疎遠となってしまっていますが、たまには思い切って連絡を取ってみようかしら…なんてこのブログ記事を書きながら思ったのでした。
あなたと一緒に登山をしてくれる仲間がいるならば、それは思っている以上に幸せなことですよ!
…ということで、ここらで筆を置こうと思います(*- -)(*_ _)ペコリ
それでは。
・・・
さて、ここまでお付き合いをいただき誠にありがとうございました。これからも、皆様が登山の旅に出る足掛かりとなるようなブログ執筆が出来れば良いなと考えている次第です。たまにで良いので覗いていただけるとこれほど嬉しいことはありません(*- -)(*_ _)ペコリ
ここまで読んでくださったあなたの次の登山では『友人と楽しい思い出がつくれますように!』
・・・
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