今回は東京都品川区の品川神社にある品川富士に登山してきました。高さは約15mとされています。

登山とは書かせていただきましたが、品川富士は純然たる山ではなく、人工的につくられた富士塚となっています。
富士山を模した人工の山・塚・丘などのことで、富士山への信仰登山が盛んになった江戸時代から関東圏内を中心に造成されたものです。一般的には『お富士さん』と呼ばれており、昨今ではミニチュア富士などと呼ばれています。
都内だけでも50か所を越える富士塚があるのではないかと言われていますが、その中でも今回ご紹介する品川富士は最大規模の富士塚となっています。
- 品川富士(品川神社境内)←今回はコチラのご紹介
- 千駄ヶ谷富士(鳩森八幡神社境内)
- 下谷坂本富士(小野照崎神社境内)※重要有形民俗文化財
- 江古田富士(茅原浅間神社境内)※重要有形民俗文化財
- 十条富士(十条冨士神社境内)※都市計画道路拡幅工事のため移設
- 音羽富士(護国寺境内)
- 高松富士(富士浅間神社境内)※重要有形民俗文化財
なお、都内最大規模の富士塚であったとしても、標高15mではすぐに登山は終了してしまいます。
・・・しかし、そもそも品川神社自体も東京十社に数えられる名所であり、神社の前に広がる北馬場参道通り商店街と併せて、周辺を散策してきましたので、併せて立ち寄りたい場所などもご紹介させていただきます。

品川と聞くとオフィス街のイメージが強い場所ではありますが、気ままに歩いていると普段は目に留めないような面白いモノがいくつか見つかった日になったと思います。
そんな発見を求めて、たまにはのんびりと都内を散歩してみませんか?
(散歩日:2025年2月)
品川富士(品川神社)までのアクセス
京浜急行新馬場駅の北口から徒歩1分となります。京浜急行線は各駅停車でしか新馬場駅に停車しません。私は何度か行ったり来たりましたので、お気を付けください…。
なお、品川駅からは1.5㎞ほど場所に位置しており、歩いてアクセスしても20分程度となります。最寄り駅との兼ね合いでどうぞ(*- -)(*_ _)ペコリ
品川富士はこんな場所でした! 魅力を3つご紹介!
- 東京十社の一つである品川神社とセットで観光!
- 都内最大級の富士塚からの眺め!
- 時間が無くてもサクッと探訪
東京十社の一つである品川神社とセットで観光!
東京十社とは、明治維新後に江戸から東京へと改められ際に、東京の鎮護と万民の安泰を祈る神社として明治天皇が定めた准勅祭社(じゅんちょくさいしゃ)から、東京都23区内にあるものだけを選定したものとなっています。
現在では『東京十社めぐり』として、御朱印やミニ絵馬集めを目的とした参拝者も多いようです。


実際に品川神社の中を隅々まで歩いて回りましたが、境内はコンパクトでありながらも、いろいろ見どころがあって面白い場所だったなぁ~という印象です。


実際に登ることのできる富士塚があったり、朱色の鳥居の先にはお稲荷さんがあったり、ご利益のありそうな年季の入った石像があったりと、短時間で見て周れるわりには、好奇心をくすぐるようなスポットが境内に点在しています。小さな冒険をしているようで楽しい場所だったなという印象でした。
実際に境内を歩いた模様で記載はしているのですが、品川神社まで来たのであれば、是非、押さえておきたいポイントは以下の5つでしょうか。
- 品川神社入り口の双竜の鳥居
- 都内最大級の富士塚
- 金運アップの一粒萬倍の泉
- 交通安全祈願のぶじかえる
- 料理をする方は必見?包丁塚
都内最大級の富士塚からの眺め!
標高15メートルと聞いたとしても、東京には高層ビルが林立していることもあり、品川富士よりも眺めの良い場所はいくらでもあります。

しかし、実際に自身の足で登って、陽射しや風を感じられるというのは、富士塚の登山の特権の一つではないかなと思っています。
また、東京の街並みを見下ろすといった眺めは流石に無理ですが、小高い場所から近代建築物の大海原のような光景を眺めることができて、この点も品川富士の特色かなと感じています。

眼前を京急線が通過していく眺めもなかなか良いもでした。
時間が無くてもサクッと探訪
アクセスでもご紹介しましたが、品川富士までは最寄駅から徒歩2分ほどとなっています。都内にお住まいであれば、アクセスに時間をかけなくても良いのも魅力の一つです。


また、神社の面前には北馬場参道通り商店街にもつながっており、簡単な散策を終えた後は、ランチや夕食を済ませて帰るのも面白いかもしれません。
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それでは、品川富士に訪れた際の模様をどうぞ!
品川富士に訪れた際の模様
毎週、毎週、登山にばかり出かけているわたくしですが、体調不良やケガをした際には、無理の無い範囲で都内の観光名所を巡るのが通例となっています。
よって、都内で簡単にアクセスできる品川富士に訪れている今回は、何かしらの病気やケガしたのかといわれると、そうではありません。
単純に寝坊です。

当日は晴れ予報であったため、山梨県あたりの低山でも攻めに行こうかと思っていたのですが、眠気に勝てず、布団から這い出ることが出来ませんでした…。起床したのは朝11時という有り様…。
単純に『寝坊』と『起きたけど布団から抜け出せなかった』では意味合いは違うのかなと思っているのですが、意志が弱いという意味ではどっちもどっちなので、寝坊としてカウントすることとした次第です(*- -)(*_ _)ペコリ
当然、自宅の東京から山梨まで行っている時間も無いため、前々から気になっていた品川富士へと出かけてみることにしたのが今回の訪れた経緯です。
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そういうわけで品川神社の最寄りである新馬場駅に到着です。

普段は京急に乗車することは滅多にないため勝手が分からず、一度、新馬場駅を通過する電車に乗ってしまいました。
新馬場駅は各駅停車でしか停まりません。こんなポンコツはあまり見ないかもしれませんが、皆様も新馬場駅へとアクセスする際にはご注意ください(*- -)(*_ _)ペコリ
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新馬場駅の北口を出て徒歩2分ほどで品川神社が目の前に。大通りを挟んで対面にあるのが品川神社となっております。そして、小高い岩場になっている場所が本日の目的地である品川富士。

写真で見ると大したことも無いように見えますが、実際に下から見上げるとかなり立派な造りになっており、なんというか威圧感のようなものを感じてしまいました。
・・・
そういうわけで品川神社に到着です。

立派な鳥居をくぐって境内へと入っていきます。よく見ると左の柱には昇り龍、右の柱には降り龍が刻印されています。

このような鳥居は双龍の鳥居と呼ばれており、東京都内では馬橋稲荷神社、高円寺境内稲荷社と今回の品川神社の三社のみの造りとなっているようで、三社のことを東京三鳥居と呼んでいるようです。
初っ端から有り難いものを拝ませていただいたところで、双竜の鳥居の前で一礼し、境内へとつながる石段を登っていきます。

このまま登っていくと神社の境内に出るのですが、階段の左手に品川富士の登山道がありますので、まずは登頂を果たすことにします。

チョクチョクと『登頂』や『登山』という言葉を使っていますが、きちんと富士塚に至るまでの道を『登山道』と明記している以上は、こちらの記事の中でも純然たる『登山』として取り扱っていく所存です(*- -)(*_ _)ペコリ

そういうわけで登山開始です。
・・・
富士塚は本物の富士山を模しているということもあり、登山道の道中には合目石が等間隔に並べられています。また、江戸時代に市中で流行ったとされる富士山信仰の名残なのか、石碑なんかも至る所に設置されています。


整備された階段を淡々と登っていくとあっという間に山頂に到着~。疲れていないとは思いますが…一旦お疲れさまでした!

品川富士山頂からの眺め
富士塚の山頂に到着です。ちなみにですが、登山口からの標準コースタイムは恐らくですが1分です。

山頂は広場状になっており、意外と広いです。観光や散歩に来る方が入れ替わり、立ち代わり通り過ぎていきますが、ゆっくりと山頂で景色を眺めていても邪魔にはならないでしょう。
山頂からの景色はというと、こんな感じです。

目の前を通り過ぎていくのは京浜急行電鉄の電車です。私が訪れた日は快晴で風の無い日だったのですが、なんだか都心に居ながらも牧歌的な気分になったのが印象的でした。
眼下を見下ろすとそれなりの高度感であるのがわかっていただけるでしょうか?

今までいくつかの富士塚を登頂してきましたが、大体の富士塚には富士山を真似て浅間神社の石碑や祠が祀られていることが多いのですが、こちらの品川富士にはそれは無し。

設置されているのは祝日になどに国旗を掲揚するためのポールのみという殺風景なモノでした。

景色も眺めて満足したのでそろそろ下山することにしましょうか。帰りは品川神社の方面へと下っていきます。

境内にはコンパクトでありながらも見どころが多く、以下からダイジェストチックにご案内させていただきます(*- -)(*_ _)ペコリ
品川神社境内の様子
さて、品川富士から下山して、ここからは境内の様子をご紹介していきます。
品川神社基本情報
- 所在地:〒140-0001 東京都品川区北品川3-7-15
- 受付時間 社務所受付:9時〜17時
御祈祷受付:9時30分〜16時 - 例祭日:6月7日に近い日曜日を入れた金・土・日の3日間
- 公式サイト:品川神社公式ホームページ
まずは拝殿にご挨拶と参拝を済ませていくとしましょうか。

品川神社は源頼朝が創建したとされており、800年以上の歴史を誇る格式高い神社となっています。安全祈願・工事安全・商売繁昌・必勝祈願・安産祈願etc…様々なご利益があるようで、徳川家康が関ヶ原の戦いの前に先勝祈願をしたとも伝えられています。
わたくしの場合は会社での出世と健康維持をお祈りさせていただきました(*- -)(*_ _)ペコリ
ただ、毎回書いているような気がしますが、こういうのって神頼みすれば万事OK…ということではなくて、自分の目標を再確認して努力するために祈願するというのが本来のあり方ではないのかなと思っています。

つまりは自分の目標とその目標を達成するための行動ができているか?を内省する場所ということですね。
さて、拝殿で参拝を済ませた後に目につくのが、左隣から伸びている朱色の鳥居です。

こちらを潜り抜けて進んでいくと見えてくるのが阿那稲荷神社です。


この阿那稲荷神社でとにかく話題となっているのが一粒萬倍の泉です。

水瓶が古銭の形を模しており、見るからに金運が高まりそうな匂いがプンプンします。なんでも、備え付けののザルで硬貨を洗うと良いのだとか。
完全に余談ですが、この一粒萬倍の泉で浄財した硬貨をそのままお賽銭として使用してしまったのですが、この場合は、私自身に金運アップの効果はあるのだろうか(。´・ω・)?
・・・
さて、再び境内へ。
境内には富士塚ではお馴染みの浅間神社がきちんと祀られています。

富士塚は富士を模したモノであり、本物の富士山と同様に由緒・格式ある富士塚では必ずと言っておいいほど浅間神社(若しくは神社を模した石碑)なんかが祀られています。
この浅間神社については、境内側・富士塚の麓に設置されています。

富士塚マニアであれば押さえておきたいポイントです。
なお、浅間神社のすぐわきに『ぶじかえる』という、なんとも憎めない顔をしたカエルの置物もあるので、是非、探してみてください。

言うまでも無いかと思いますが、『無事』と『富士』をかけた高度な言葉遊び…。
最後にご紹介するのは包丁塚です。

なんでも品川神社の周辺は昔から料亭が多かったらしく、それらの料理人の繁栄と料理人たちが捌いた鳥獣魚介に対する感謝と慰霊を目的として、建造されたもののようです。
必勝祈願、商売繁盛、交通安全ときて料理人の方々にまでご利益があるとは、品川神社の守備範囲は非常に広いものとなっているようです。
・・・
さて、浅間神社の裏手には富士塚へと通じる登山道が伸びているのですが、最初に使用した登山道よりも石碑が立派なものでした。こちらが正式な登山道だったのかな?

見るものも見させていただいたので、こちらで失礼させていただくこととしました。
・・・
見どころも多い品川神社ではありましたが、ざっと見て周るだけであれば所要は30分程度をみておけば良いかなというのが感想でした。境内がコンパクトで歩き回る必要が無いのも良い点だったと思います。
ただ、品川神社の散策だけでこのまま帰ってしまうのも、流石に味気ないかな…と思い、品川神社の正面から伸びている北馬場参道通り商店街をブラついていくこととしました。

品川神社を出たのが既に15時を回っており、時間も中途半端であったということもあり、美味しそうなお店が軒並み準備中だったのが残念でした…。
ただ、面白そうな雑貨屋さんやスイーツショップが立ち並んでおり、品川神社の参拝の後に立ち寄ってみると新たな出会いがあって面白そう場所だと感じました。


そんな中、私は何故か仙台名物の牛タンのお店で定食をおなか一杯食べて帰路につきましとさ。

おしまい。
品川富士の模様をダイジェストでどうぞ!
記事内では紹介できなかった品川神社・品川富士の写真をいくつか並べておきます。ご覧いただければより境内の雰囲気などが把握できるかと思います(*- -)(*_ _)ペコリ











おわりに
休日になると関東近郊の山岳に挑戦しに行くことの多いわたくしですが、こうして自宅のある東京都内をのんびり散策している新たな発見があって、これこれで面白いなぁ~と感じる一日となったのでした。

ただ、やはり大都会の中を歩くよりも、雄大な自然の中を歩きたい!
…というのが本心で、次週からは強い心を持って布団から抜け出すことをここに誓います。
なんつって。
よくよく私生活を振り返ってみるとくだらない動画やスマホゲームで睡眠時間を削っていることも多いなぁと思い至るわけで、そういう無駄な時間を減らして睡眠時間を確保することから始めたいと思います。
くだらない私信で尺をとってしまいましたが、こちらで筆を置きたいと思います。
・・・
さて、ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。
これからも、このような形式で試行錯誤をしながらブログを更新していきたいと考えています。皆様におかれましては、たまにで良いので当ブログを覗いていただけますとこれほど嬉しいことはございません。
あなたの次回の登山で新たな発見や気づきがありますように!
それでは。
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