こちらの記事では、男体山の登山口までのアクセス・難易度・筆者が実際に登山した時の模様を掲載しております。また、男体山は登山できる期間が決まっています!注意点などもまとめておりますので、参考としていただけると幸いです。
日光にある男体山に登山してきました。標高は2484mです。
中禅寺湖の北岸にそびえ、日光連山のほぼ中央に位置する日光代表する山であり、言わずと知れた日本百名山のうちの一座となっております。
中禅寺湖のほとりから見る男体山は円錐形の美しい山容は際立っています。日光富士ともよばれ、いつかは登ってみたい山でした。
「いつかは登ってみたい。」
東京都内在住の身としては、日光は絶妙なところに位置しており、やろうと思えば日帰りも可能です。
しかしながら、せっかく日光に行くのにタイトなスケジュールを強いられるのは、もったいないとも感じており、ついつい先延ばしにしておりました。
ゴールデンウィークは特段予定もなかったので、一念発起し、2泊3日で旅をして参りました。
一日目は以下の記事の通り、『男体山登山』へ
二日目については、「戦場ヶ原トレッキング」、「日光東照宮」をセット巡ってきました。
期間中は晴天にも恵まれて充実した旅になりました。よろしければ、ご覧ください。(*- -)(*_ _)ペコリ
男体山の登山口までのアクセス
男体山の登山口は『二荒山神社中宮』のみとなっています。
念のためとなりますが、『二荒山神社』には登山口はありません。中宮の方へアクセスをしょましょう。
電車とバスで男体山へアクセスする方法
アクセスの概要については、以下の概略図を参考としてください。
公共交通機関でアクセスする場合、鉄道→バスの順でアクセスする必要があり、鉄道の最寄り駅については『JR日光駅』もしくは『東武日光駅』となります。
駅まで到着出来たら、それぞれの駅の正面に『湯元温泉』行きのバス停(ロータリー)があるのでそちらへと向かいましょう!
始発バス~第3便までの時刻表は以下のとおりです(2024年7月14日現在)。
JR日光駅 | 東武日光駅 | 二荒山神社中宮(男体山登山口) 着 |
6時6分(始発) | 6時9分 | 7時6分 |
6時52分(次発) | 6時55分 | 7時52分 |
7時50分(三便) | 7時53分 | 8時50分 |
なお、『中禅寺湖温泉』止まりのバスもいくつか出ています。その場合は中禅寺湖温泉で乗り換え、もしくは徒歩で二荒山神社中宮へと向かいましょう。徒歩ですと大体30分ほどです。
なお、最新の時刻表については以下のホームページでご確認をお願いします。
参考URL:東武バスオンライン(日光路線バス)
首尾よくバスに乗車出来たら、『二荒山神社中宮』で下車しましょう。
バス停の目の前にある中宮の階段を登って境内へ。境内の奥から男体山の登山の始まりとなります。
なお、男体山の登山に当たっては、こちらの二荒山神社中宮で入山料(登拝料)、1000円を納めていく必要があります。
同時に登山届出の提出もできますので、手続きはお忘れなく。
自動車でアクセスする方法
二荒山神社中宮には駐車所があるので、車でのアクセスも可能です。
むしろ、登山道の性質上、ピストン登山と成らざるを得ないので、車でのアクセスの方が便利かもしれません。
カーナビには次の住所を入力していただければと思います。
住所:栃木県日光市中宮祠2484
ただし、中禅寺湖周辺は大変有名な観光地です。日時をずらしてやらなければ、渋滞に捕まってしまう可能性もあります…。
男体山の難易度はどのくらい?
男体山は多くの方が訪れる山で、登山道も明瞭です。道迷いの心配はありません。
しかし、体力的にはなかなか大変な山となります。
標高差は1,200mを超え、往復のコースタイムは(多めに見積もって、)6時間ほどとなっております。
上の写真のような直登が延々と続くことをイメージしていただければ良いでしょうか…。
ちなみに筆者は、休憩を含めた往復のコースタイムは5時間30分ほどでした。
なお、ゴールデンウィーク中には残雪が残っていることもあります。『X(旧Twitter)』なんかで、情報を集められてから、計画されることをおススメします。
男体山の残雪の状況や開山時期(後述)については、以下の二荒山神社のホームぺージで逐次情報を公表しているようです。
こちらも、登山前に確認しておくと良いでしょう。
参考URL:二荒山神社ホームページ
男体山登山には期間の制限があります!
・男体山の登山期間は例年4月25日から11月11日までです。
・期間中、毎朝6時に開門し受付後に登山を開始できます。
・入山受付は、午前6時から正午までです。
男体山は、二荒山神社のご神体となっているからこそ、このようなルールが定められているようです。
ルールを守って楽しく登山をしましょう!
少々長くなりましたが、以下から記事の本編です。
コチラについても、ご一読いただけますと幸いです(*- -)(*_ _)ペコリ
【ここから登山の模様です】東京から日光へ
ゴールデンウィーク開始の前日は深夜(・・というか、当日の明け方)まで仕事が終わらず、体力的に初日から体力的にかなりしんどい出だしだったのを覚えています。
結局、昼頃まで布団から抜け出せず、初日は移動日となってしまいました。
雲は多いけど、今日も登山日和です。できれば今日から登りたかったな…。
のんびり読書をしながら目的地へ。特急等は使わずに、「宇都宮線」でゆっくり目的地に向かいます。
こうして時間を気にせず、鈍行で出かけるのはホント久しぶりです。
今回は敢えてゆっくり移動していますが、都内から日光へ向かうのであれば東武鉄道の特急リバティけごんなどの特急方が断然便利ですので念のため。
今日は宇都宮を経由して「東武日光駅」の一駅手前、本日の宿泊地である「下今市駅」を目指します。
その前に宇都宮駅で餃子を食します。適当に空いてるお店に入りましたが、とても美味でした。
宇都宮を出発し、電車を乗り換え、本日の目的地「下今市駅」に到着です。
下今市駅構内のSL大樹の展示館、転車台などがあって、なかなか見どころがあります。
これを転車台というらしいです。
こちらが現役SLの大樹
特段、列車好きというわけでもないので、ここらへんで切り上げます。
そして、こちらが2泊3日でお世話になる「竹見荘」です。ゴールデンウィークの最中でありながら、大変リーズナブルな値段で宿泊することができました。
日光周辺のホテル、旅館は軒並み全滅だったことから、日光から一駅離れた下今市駅周辺で探した次第です。
下今市駅から電車で一駅移動する必要はありますが、男体山の登山口に向かう始発のバスには余裕をもって間に合わせることができます。
夕食の買い出しがてら、下今市を散策。
町中のスーパーマーケットに観覧車が設置されているユニークな町でした。
前泊地から男体山の登山口まで
翌朝、男体山に向けて出発です。下今市駅から「東武日光駅」まで電車でアクセス。そこから、バス停まで徒歩2分ほどです。
今日も良い天気になりそうです。
「中善寺温泉行」6:52の始発のバスに飛び乗ります。バス停は日光線の車体が飾られている公園の前に設置されています。
ゴールデンウィークということもあり、混雑を覚悟していましましたが、意外と混んでいませんでした。
暫くバスに揺られていると男体山が姿を現します。なかなか、厳つい山容です。
バスにゆられること50分程度で、登山口のある「二荒山神社中宮祠」に到着です。
季節外れの桜が咲いていました。 標高が高いせいでしょうか。
バス停の前には中禅寺湖が広がっています。本日は雲一つない快晴です。朝日が湖面に反射してきらめいていました。
中禅寺湖に背を向けて、階段を登ると登山道のある二荒山神社中宮に到着。
二荒山神社中宮から登山を始める場合は、入山料として1,000円を支払う必要があります。
また、神社の入り口には登山届出を記入するスペースも設けられています。必ず提出していきましょう。
登山の無事をお願いして出発します。
こちらが登山口となります。
「男体山」という名前のとおり、ここから山頂まで男らしい一本道の直登です。
標高差は1,200mを超えます。なかなか、ハードな山行になりそうです・・・。
ここからあそこまで行くのか・・・。
仕事の疲れが完全に抜けておらず、体が重い・・・。
が、ウダウダ言っていても仕方がありません。登山開始!
男体山登山開始!
開始直後はこのようにキレイに整備されていますが…
森林限界を超える九合目までは、展望のない樹林帯の中をひたすら直登します。
正直言ってなんの面白味もない登山口を登っていきます。
ようやく3合目。
振り返れば、所々で展望があるポイントがありますが、
基本的には、樹林帯を歩き続けることとなります。
5号合目です。ここから本格的な急登が始まります。
小休止を入れながらマイペースで登っていきます。
なんだかんだで、6合目に到着です。
ちなみに、今回の男体山登山は、2022年に入って初めての登山となります。
何故もう少し冬の間に体を作っておかなかったのだろうか・・・。
毎年、この時期に後悔している気がします。
振り返ると中禅寺湖が遠くになっていました。随分登ってきたものです。
標高が高いだけあって、霜柱ができていました。もう、5月なのに。
8合目に到着。ここから、もう少し歩くとで森林限界を超えます。
小さな祠が祀られていました。
ここで、最後の休憩を入れました。情けないことに、この時点で足はすでに棒のようになっています 。
まさか雪道を歩くことになるとは思っていませんでした。
とは言っても、アイゼンやピッケルは必要ないレベルです。
この日は人が多く、一本道で道も狭いこともあり、追い越し、すれ違いに苦労しました。
9合目を過ぎると森林限界を超えて、展望が開けます。開けた景色が気持ちいい!
登山口についた時点では、暑くもなく寒くもなく、丁度よい気温だったのですが、遮るものがないため、風が冷たくて仕方ありません。
ここで、明日トレッキング予定である、戦場ヶ原まで見渡すことができました。
正面の雪の多く残る山が「日光白根山」でしょうか?山座同定は全くできないので、あてにはしないでください。
道中の小休止で振り返るたびに眺めていた中禅寺湖。ついに写真のフレームにも収まるようになりました。
なお、このとき足は生まれたての小鹿のようにブルブル震えておりました。
冬場はロクに外出もせずブクブク体重を増やし、夏山が始まる前の時期になってようやく体を動かし始めるのですが、これは改めないとダメですね。
まぁ、そうは言いつつまた同じことを繰り返すんでしょうが・・・。
さて、この鳥居が見えたらゴールです。長かった…。
男体山山頂へ
タイムは約3時間ほどでした。本当に男らしい一本道の登山道でした。
始発のバスで出発したはずですが、男体山の名物である鉄剣の前には既に行列ができあがってました。
せっかくなので、自分も一枚撮影をお願いしました。
この鉄剣を引き抜けば、伝説の勇者になれるかもしれません。
そんな妄想が止まらない私は今年で33歳です。
なお、運動不足が祟って、鉄剣にたどり着くまでにド派手に転んでしまいました。
写真撮影に応じてくださった方は、そんな岩登りに苦労する自分の後ろ姿もバッチリ写してくだいました。
せっかくなので、使わせていただきます。
転ぶ寸前を収めた一枚です。ケガがなくてよかった・・・。
山頂には遮るものが一切なく、360度の大パノラマです。
最高の登山日和でした。こんな日に登山できるなんて、幸せな限り。
三角点にもやさしくタッチしておきます。
本当の山頂は奥に映っている鉄剣の位置がそうなのでしょうが、その手前の山頂碑でもバッチリ記念写真を撮っておきます。
こちらの山頂碑の前は自撮りし放題でした。
皆さん思い思いのポーズで記念写真を撮られていました。自分ももう少し面白いポーズをとれば良かったかな。
釣鐘があったので、控えめに叩いておきました。思ったより大きな音がなって恥ずかしかった。
立派な像も安置されています。二荒山大神の像。
ちなみに伝承では、男体山の神と赤城山の神が麓の戦場ヶ原で戦ったとされており、こちらの二荒山大神が勝利したと伝えられています。
男体山の方が標高も高いしね。
いまもなお赤城山を見据えているのでしょうか。
ちなみに赤城山も未制覇なので、近いうちに出かけてみたいと思っています。
さて、名残惜しいですが、下山を開始します。もう少し山頂でゆっくりしたかったのですが、風が冷たくギブアップです。
この絶景ともさよならです。
・ ・ ・
来た道を往復するだけなので、帰路の写真は省略。帰りは2時間とかからず降りてくることができました。
山頂はあれだけ冷たかったのに、下山するにつれて、蒸し暑くてたまらなかったです。
下山後、中禅寺湖周辺の散策へ
下山後はこちらの社務所で登山バッチを購入。
久々の旅行でテンションが上がっていたこともあり、御朱印と御朱印帳も購入しちゃいました。
ちなみに、このブログを執筆している現時点でも、御朱印集めはライフワークのようになっています。
このまま、バスに乗って帰路についても良かったのですが、どうせならということで中禅寺湖の周辺を散策していくことにしました。
遅咲きの桜は少々見ごろ過ぎという感じ。それでも、この時期に桜を見られるなんて、新鮮でした。
まずは腹ごしらえ。どうせならと名物の「日光ゆば」を食べられるお店を選択。
名産品の定食があったので、そちらを注文しました。
日光湯葉をはじめ、ワカサギの天ぷらや山菜料理のフルコースです。
ちなみに、湯葉というものを初めて食しましたが、不思議な食感ですね…。
もう少し味がついているものと思っていました。
嘘は良くないので正直に申し上げると、私の口には合いませんでした…。
日頃から安っぽいファストフードばかり食べているせいでしょうね。わたしの舌にはもったいない料理でした。
どちらかというと、こちらの「ワカサギの天ぷら」のほうが印象に残っています。おいしくいただきました。
食後は日帰り温泉で汗を流します。基本、中禅寺湖の周りには、食堂や宿泊施設が密集しているので、ご飯や温泉に困ることはないと思います。
大変いいお湯でした。
そして、食後に栃木の名物「レモン牛乳ソフト」をいただきました。風呂上がりのソフトクリームはなぜこんなにおいしいのか。
最後に浮島に立ち寄ってみました。
こうしてみるとホントに風格のある山容です。
おわりに
こうして一日目は終了です。
宿のある「下今市駅」に着く頃には、大分、日も暮れていました。
久々の登山旅でしたが、本日も宿を押さえてあったので、のんびり時間を気にせず登山と観光を楽しむことができました。やはり、帰りの時刻を気にせず登山をできるのはいいですね。
居心地の良い自宅を離れて、知らない街で夜を明かすのはこの年になってもワクワクするものです。
仕事の疲れはありましたが、思い切って出かけてみて大正解でした。
翌日の模様もブログに残しておりますので、ご覧いただけますと嬉しいです。
それでは。
・・・
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