奥日光にある「戦場ヶ原」を歩いてきました。
総面積が400haにも及ぶ奥日光の大湿原です。
GWの連休を利用して、昨日は日本百名山である男体山に登山をしてきました。
本日は旅の2日目。開放的な戦場ヶ原のトレッキングに、欲をかいて「日光東照宮」も観光してきました。
自宅から日帰り旅行もやってやれないこともないのですが、折角のGWということなので、日光駅のお隣の駅である「下今市駅」周辺で宿をとり、時間にゆとりをもって観光も楽しんできました。
本日も晴天に恵まれ絶好のトレッキング日和、観光日和でした。
以下はその時の模様です。よろしければご覧ください。
~2022年5月6日~
戦場ヶ原の入り口、湯元温泉までのアクセス
本日も始発のバスで「湯元温泉」に向かうため、5時30分に起床です。昨日は久しぶりの登山の後ということで、ぐっすりと眠ることができました(ただし、足は筋肉痛で悲鳴をあげていますが・・・。)。
二日間お世話になった、「竹美荘」とは、ここでお別れです。
GWで日光のホテルが壊滅的な中、穴場的に宿泊することができ感謝の言葉しかありません。
しかも、素泊まり一泊5,000円という価格は大変助かりました。
旅行客向けの旅館というよりは、ビジネス旅館の色が強いですが、日光に再訪することがあれば、また利用したいと思いました。
さて、下今市駅から日光駅へ移動して、始発のバスで「湯元温泉」行のバスに乗り込みます。
昨日登った男体山の登山口がある「二荒山神社中宮」のバス停を超え、終点の「湯元温泉」まで向かいます。
乗車時間は約80分程度。運賃は片道1,950円でした。バスの時刻表については「東武バス」さんのホームページからどうぞ。
ちなみに、後々気付いて悶絶したのですが、私のように二日間かけて登山・トレッキングをする場合は、バスのフリー切符を買った方が断然お得です。
日光を訪れる際にはコチラも参考としてみてください。
・・・
バスに揺られていると車窓から今日歩く予定の「戦場ヶ原」が見えてきました。今からワクワクが止まりません。
実は今回のように遠出してトレッキングをするのは初めてだったりします。
少し前までは、折角遠出するのであれば、がっつり山に登らないともったいないと思っていました。
ただ、心境の変化があり、焦らず、のんびりと歩みを進めるのも悪くはないかな。と思うようになっていました。
焦るのは仕事と終バスの時刻だけで十分です。
湯元温泉を散策 。足湯と温泉に入れるお寺に寄り道
さて、湯元温泉に到着です。ここから、湯ノ湖を経由して戦場ヶ原へ向かいます。
早速、トレッキング開始と行きたいところですが、無料の足湯スペースがあったので、浸かっていくことにしました。
朝が早いこともあり、貸し切り状態でした。
さてさて、ようやく出発と行きたいところですが、もう一か所立ち寄っていきます。
なんと温泉に入れるお寺、「温泉寺」です。
硫黄の匂いが強く、きれいな乳白色の温泉で効能がありそうでした。ただ、水温は高めで、長湯には向かないかもしれません。
ふぃ~。いいお湯でした。
浴槽は狭いですが営業開始直後だったこともあり、ここも貸し切り状態でした。
休憩所も完備しています。内部は田舎の一軒家のような雰囲気で、久しぶりに実家に帰った気分でした。
お寺らしく「おみくじ」もあったので、引いてみます。
見事大吉。旅行は「さわりなし」とのこと。
温泉寺の裏には「湯釜」もあったので、覗いていくことに。硫黄のにおいがプンプンしていました。
日光白根山方面は山頂に大分雪が残っている模様です。登れるようになるまではもう少し先でしょうか。
戦場ヶ原に向けてトレッキング開始!湯ノ湖から湯滝を経て泉門池へ
さて、湯元温泉内をいろいろ回りましたが、ようやく戦場ヶ原に向けて出発です。
湯ノ湖のほとりからスタートです。
木道がきれいに整備されていました。国内を代表する観光地ということもあり、本日歩いたコースは全体にとても歩きやすかったです。
いきなり分岐点。どうせなので遠回りですが「兎島」とやらに寄り道していきます。
何かあるのかと思っていましたが、特段見どころはなし。
半島になっている部分を歩いただけでした。兎島はスキップで良いと思います。
湖畔では多くの人が釣りをしていました。まだ水温は低そうですが寒くはないのでしょうか・・・。
この橋が見えてきたら、湯ノ湖とはお別れです。
間もなくゴウゴウと大きい音が聞こえてきます。
階段を下っていくと「湯滝」の真ん前に到着です。
まさに絶景の眺めでした。落差は約70mとのことで、この滝を見るだけでも来る価値があると思います。
日光といえば「華厳の滝」ばかりが有名ですが、間近で見られる分、こちらの方が圧倒的に見ごたえがあります(あと、知名度がないせいか割と空いている気がします。)。
湯滝の前では売店も営業していました。団子と魚で迷いましたが、魚の丸焼きを購入しました。
大変おいしゅうございました。
腹ごしらえが終わったら出発です。なんだか今日はホントにスローペースで進んでいきます。
写真奥のゲートを通過して進んでいきます。
そこそこ距離はありますが、アップダウンの無い平坦な道が続くので苦にはなりませんでした。
きれいな小川沿いを歩いていきます。
相変わらず、キレイに整備されており、歩きやすかったです。
川を渡ったりと変化にも富んでおり歩きごたえもあります。
先ほどの湯滝ほどではないですが、こじんまりとした見事な滝です。
案内板のようなものもなく、無名な滝のようです。
滝を越えて、樹林帯へ。
樹林帯といっても開放的な雰囲気でした。日差しを浴びてゆっくりと歩いていきます。
しばらくすると「泉門池」に到着。
なかなか風光明媚なところです。
ベンチもあって休憩にもぴったりでした。
泉門池から少し歩くと、徐々に木々が減っていきます。
戦場ヶ原のメインストリートへ
完全に樹林帯を抜けて見晴らしも良くなってきました。
アメリカの荒野のような景色。なんだか日本じゃないみたいです。
ちなみに正面に見えるのはおそらく「太郎山」。
太郎山とは、男体山と女峰山の間に生まれた「長男」とされ、そのことから太郎山と名付けられたとのことです。
父である男体山は百名山、母である女峰山は二百名山、そして太郎山は三百名山に数えられています。いつか女峰山、太郎山も踏破してみたいものです。
素晴らしい景色を横目にどんどん進んでいきます。
ここが本日のメインストリートでした。
おあつらえ向きなベンチがありますので、腰を下ろして休憩していきました。何時間でも眺めていられます。
昨日に続き、本日も絶好のトレッキング日和でした。気分も上がりっぱなしです。
「戦場ヶ原はどうしてできた」か?
昨日登った男体山の「二荒神」が大蛇に、現群馬県の赤城山の「赤城神」が、大むかでに姿を変え、中禅寺湖の領地をめぐって戦った場所と言い伝えられています。神話上では二荒神が勝利したとのことで、この戦場ヶ原は彼の領土ということになります。
ただ、真面目に解説をすると以下のように出来上がったそうです。環境省さんが言うなら間違いないでしょう。
暫く歩いていると赤い川が流れていました。
こちらにも、きちんと解説がなされていました。
ちなみに、登山道に掲げられている看板は、すべて立ち止まって熟読する派です。
地名の由来がわかると、その土地に愛着が湧いて良いですね。
修学旅行とかの集合写真をとるスペースでしょうか?場違いな雛壇が設置されていました。
この雛壇が現れて間もなくすると再び樹林帯に入ります。開放的な景色ともお別れです。
さらば戦場ヶ原。とても良いところでした。
トレッキングも終盤戦。バス停もある龍頭滝へ
湯滝から4㎞程度歩いていた模様です。
ゆっくり歩いたつもりでしたが、なんだかあっという間でした。おそらく、普通に歩いても1時間もかからないでしょう。
さて、ここからバス停のある龍頭滝に向かって歩いていきます。
赤沼とか小田代原も気になりましたが、今日はスルー。トレッキングを早めに切り上げて、「日光東照宮」を観光したいので。
途中に獣除けの柵が設置されていました。
熊が乗り越えているけど大丈夫なのかこれ…。
トレッキングコースを歩いていくと車道を横断します。
そのまま暫く歩くと・・・
「龍頭滝」に到着です
確かに見事な眺めなのですが、湯滝のような圧倒的な大瀑布を見たあとでは少々物足りなく感じてしまいました。いや、きれいな滝なんですけどね。
龍頭滝の前にはお茶屋さんやお土産物屋があるので、帰りのバスの時間まで時間をつぶします。
おそらく名物でもなんでもないのでしょうが「チーズキャンドル」なる聞き慣れない食べ物が売っていたので、こちらを昼食の代わりにしました。
一口食べると熱々・トロトロのチーズが口の中いっぱいに広がります。
濃厚でとても美味しくいただけました(危うく口の中がやけどしそうでした…。)。
あとはお土産物屋さんで、戦場ヶ原の登山バッチを記念に購入しましたとさ。
戦場ヶ原のトレッキングを終えて
トレッキングはここでひとまず終了です。
快晴の青空が広がる中、気持ちよく歩き切ることができました。
また、トレッキング開始前の温泉や圧倒的な迫力の湯滝など、トレッキング以外のオプションも充実していたのも満足です。
中禅寺湖・湯ノ湖の周辺は紅葉が有名で、戦場ヶ原では冬にスノーシューを履いてトレッキングもできるようです。
いつか季節を変えて再訪したいと思いました。
少し待って、龍頭滝の前のバス停から、帰路につきましたとさ。
・・・
・・
・
【おまけ】世界遺産「日光東照宮」へ
ここからは登山は関係がない日光東照宮観光となりますのでダイジェストでどうぞ。
境内には、22の国宝・重要文化財存在しているそうです。
さすがに全ては見て周れませんでしたが、ボリュームがあって観光のしがいありました。
まずは、国宝にもなっている「大猷院(だいゆういん)」です。徳川三代将軍「家光公」のお墓です。
家康公のお墓のである東照宮を凌いではならないという遺言により、金と黒を使用し落ち着いた造りになっているそうです。それでも、豪華な気がしますが。
すみません。名前を忘れてしまいましたが、「膝小僧」の語源となった彫刻のようです。
隣でガイドさんが熱弁されていたので印象に残っています。
これらの壁にはめられている木造の彫刻は「欄間(らんま)」というものらしいのですが、境内に一つとして同じ構図のものはないらしいです。
有名な「見ざる、言わざる、聞かざる」です。案内版もなく、危うく見逃しそうになりました。
「人間は自分にとって都合の悪いことや相手の欠点を、見たり聞いたり言ったりしがちだが、それらはしないほうがよい」という戒めの意が込められているそうです。
自分にも少し思い当たる節があるような…。改めないといけないですね。
そのお隣には、見事な「五重塔」です。
そしてこちらが日光の顔、「陽明門」です。
平成の大改修を終えて少し経ちますが、見事なもです。
有名な「眠り猫」です。写真でしか見たことがなかったので、思いのほか小さくてびっくりしました。
「鳴龍」も見学してきました。中はカメラでの撮影が禁止されていたので写真は残っていません。
仕組みは良くわかりませんが、龍が描かれている天井の真下でないと音が反響しない仕組みとなっているようです。
行ったことのない方は是非どうぞ。不思議な体験ができますよ!
最後に「神橋」を眺めて、本当に本日の日程は終了です。
登山あり。温泉あり。雄大な自然を感じるトレッキングあり。そして世界遺産まであり。日光は観光資源にあふれた大変素敵なところでした。機会を見つけて、今回の旅で回り切れなかったところについても訪れてみたいものです。
それでは。
ブログのランキングに登録しています!応援のほどお願いします(*- -)(*_ _)ペコリ
にほんブログ村
コメント