【城山・葛城山(伊豆三山)・登山ルポ】断崖の城山と葛城山の碧テラスで絶景の富士山を眺める旅

低山

こちらの記事では『城山』『葛城山』のルートマップ・魅力的なところ・難易度・コースタイム・アクセス・登山の模様等を写真多めで解説しています。

今回は伊豆三山のうち城山と葛城山に登山してきました。標高はそれぞれ342mと452mです。

そもそも今回は、葛城山のさらに向こうにある発端城山を含めた伊豆三山を一日で縦走してやろうという計画だったのですが、完全に予想外の出来事により2座縦走で切り上げることになってしまいました…。

・・・

…というのも、2座目の葛城山の山頂については、富士パノラマパーク・碧テラスという山岳リゾートとして開発がなされており、2024年11月から山頂一帯のエリアに立ち入るには入場料を払う必要があります。

入場料は大人1名で2,500円となかなか強気な値段設定

また、葛城山までのハイキングルートについても一部見直しがなされたようで、一般的に使用されていた城山~葛城山間の背面登山口は廃道扱いとのことで使用禁止となっているそうです。

当時の私は、そんなこととは露知らず、葛城山までの道で右往左往し、入場料をまで支払う羽目となってしまいました…。

しかし、高い入場料を支払う分、葛城山の碧テラスはかなり高レベルなリゾート地帯でした。終わってみればなかなか満足できる場所だったなぁ~という印象です。

今回はそんなトラブルも含めた登山ルポとはなっていますが、宜しければお付き合いください(*- -)(*_ _)ペコリ

(登山日:2025年1月上旬)

城山・葛城山(伊豆三山)はこんな山

  1. 城山・葛城山はどちらも文句なしの好展望
  2. 特に葛城山の山頂からの光景は絶景と呼ぶにふさわしい
  3. ただし、葛城山の山頂を踏むには入場料2,500円(帰りのリフト券付き)を支払う必要あり…。
  4. 城山までの序盤は急登。乗り越えると穏やかな登山道が続く
  5. 葛城山へのショートカットである背面登山口は廃止

特に5.葛城山へのショートカットである背面登山口は廃止については『今回歩いたコースマップ』の項で詳しく解説します。

今回歩いたコースマップ

本来であれば、伊豆三山を縦走する計画だったのですが、葛城山の山頂を踏むのに入場料が必要なため、急遽、発端丈山までの縦走を諦め、葛城山からロープウェイで下山することとなりました。

出典:国土地理院ウェブサイトを加工して作成

葛城山へのショートカットであった背面登山口及び山頂周辺のコースについても廃止扱いとのことです。(葛城山山頂の碧テラスの職員さんに確認済)

よって、正規のルートとしては小坂みかん共同農園方面へと下っていき、葛城山ロープウェイの下を通り過ぎた辺りから葛城山へと通じる道へと進んでいく必要があります。

なお、地図についてはフリーハンドで記載しています。登山の際には必ず正確な地図を参照ください。

難易度・コースタイム

目立って危険な個所は無いように感じました。踏み跡は明瞭でハイキングコースを示す看板も定期的に設置されていました。

強いてあげるのであれば、以下の2点は少し注意が必要かもしれません。

城山登山口から冒頭の分岐について

城山の登山口から挑戦する場合は冒頭に紛らわしい分岐(?)があります。

とはいっても、すぐに気づくとは思います。紙媒体の地図で見るとわかりずらいかもしれないので、上の写真を頼りにしていただくかGPS地図アプリで確認することを推奨します。

②城山の下山時にクライミングスポットに立ち入ら居ないこと

城山についてはクライミングのスポットとしてもそこそこ有名なようで、クライマー向けの崖地へと立ち入らないよう、随所に注意喚起の看板が設置されています。

登りについては問題ないのですが、下山時はうっかりと崖地方面へと歩いて行かないよう注意しましょう。普通に歩いていれば迷い込むことは無いはずですが、当日の私のように完全に油断してボーっとしているとちょっと危ないかも。

登山口までのアクセス

大仁駅から歩いて20分ほどの位置に登山口があります。

グーグルマップで検索すると登山口の位置まで表示されるので、そちらを参照しながら歩いて行くと迷うことはないでしょう。

以下から続く【登山ルポ】で写真付きでご紹介しておりますので、詳しく確認したい方はそちらをご参照ください(*- -)(*_ _)ペコリ

【ここから登山ルポ】城山の登山口までの模様

いきなりですが…日帰りの登山で新幹線を使用するという行為には甘美な背徳感があります。

冒頭で述べさせていただいたとおり、当初は伊豆三山を縦走する計画としており、それなりにコースタイムがかかることを想定しておりました…。そして、下山後は沼津の漁港で美味しい魚をたらふく食ったろう!という計画であったため、時間の節約で新幹線という切り札を使用した次第です。

まぁ、そんな計画はいとも簡単に崩れ去るのですがね…。とにかくこの時のテンションは、『万札を生贄に捧げて新幹線を召喚!』という感じでした。

・・・

電車で目的地に移動するまでは読書をしていることが多いのですが、この日は恩田陸の『愚かな薔薇』という小説をチョイス。

本ブログを執筆中には読破しているのですが、近未来のSF・ミステリー・青春小説が入り混じった大変面白い小説でした。主人公がいくつもの謎を追い、謎が解決したら、また新たな謎を追う…という展開は読み始めたらページをめくる手が止まらなくなるほどでした。

  

ただ、この日の移動中は睡魔に勝てず爆睡したんですけどね…。

気付くと目的地である静岡県の三島駅に到着していました。

さて、三島駅に到着したら伊豆箱根鉄道の駿豆線に乗り換えです。

何故だか知りませんが、この伊豆箱根鉄道中でも、この駿豆線だけは交通系電子マネーには非対応となっています。改札の前で右往左往する羽目になり恥ずかしかったよ…。

さて、気を取り直して電車に乗り込みます。三島駅が始発なので、座席が確保できるのはありがたい点

登山口のある大仁駅までは、30分ほどのローカル線の旅の始まります。ちなみに片道490円也。

そして鉄道娘とのコラボ車両にちょっと『キュン!』としてしまいました。そんな私は30を過ぎたいい大人です。

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さて、車内では特に何をすることなく『ボケー(゚Д゚)』と車窓を眺めておりました。

下の写真は高架の上を通過する際に垣間見えた沼津アルプスの遠景。ご当地アルプスの先駆者的な存在で標高が低いにも関わらず歩きごたえのある縦走路で知られています。

こうして遠くから眺めていると、確かに一筋縄ではいかなそうな稜線をしてるな…。

せなか
せなか

なお、追い追い触れますが、今回は伊豆三山縦走という目標を達成できなかったのが心残りだったため、急遽、沼津のビジネスホテルに一泊して、この日の翌日に挑戦しに行くこととなります…。

  

さらにそのまま『ボケー(゚Д゚)』と車窓を眺めていると本日の目的である城山が姿を現します。

左側に写っている岩肌むき出しの厳つい山容をしている山です。本日は新年一発目の登山と言うこともあり、軽めの山をチョイスしたつもりだったのですが、『あの山どうやって登るんだ?』と若干不安を覚えたのも今では良い思い出です。

裏手から回り込むようにして登山道が整備されており、初心者の方でも気軽に登れますので念のため…。

さて、伊豆箱根鉄道駿豆線の大仁(おおひと)駅に到着。

失礼な話ですが、伊豆箱根鉄道の駿豆線なんてガラガラだろうと高を括っていたのですが、意外と乗り降りする方が多くて少し驚きました。『廃線にならないように電車でも登山に出かけようぜ!』…と書くのかなぁ~と思っていましたが、これは完全に余計なお世話のようです。失礼しました(*- -)(*_ _)ペコリ

大仁駅は線路を渡ってホーム間を移動していくスタイルとなっています。

そういうわけでお約束の一枚です。こういう写真は意地でも使っていく所存

大仁駅前は南国スタイルのヤシの木に何故か足湯がセットとなったロータリーが印象的な場所。

黄金の湯と名付けられていますが、正直、名前負けしている感は否めず…。こうして足を止めて写真を撮っている自分を横目に、足湯には目もくれず通り過ぎていくサラリーマンや高校生の目が少し痛かった…。

・・・

さて、大仁駅から城山登山口までは徒歩で約20分となります。早速参りましょうか。

簡単ですが登山口までの模様をご紹介~。
➀駅を出たら横の踏切を渡り、河川敷に出ましょう。

②狩野川を渡って、城山方面に伸びる道を進んでいきましょう。

③登山口が近づくと歩道もなくなるので、通行には注意が必要です。

駐車場が見えてきたらそこが登山口となります。
なお、グーグルマップでも登山口が登録されているので、そちらを目安に進んでもOKです!

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さて、城山の登山口に到着です。登山口ではありますが、立派な『城山』の石碑があり、うまく写真を撮影すればエア登山は可能かもしれません。

あと、登山口には『これでもか!』というほどに看板が設置されていたのが印象に残っています。

城山という低山にここまでの情報量を伝える必要があるのか…と正直思ってしまった。

どんなことが書かれているかを一つずつ紹介しても良いのですが、面白そうなものを一つだけピックアップ。

読売巨人軍の長嶋氏が、冬の合宿を大仁ホテルで行ったことは良く知られているが、その際に利用されたことで有名なコースです。

ミスタープロ野球こと長嶋茂雄氏のランニングコースとして有名であったとのこと。ただ、長嶋氏のWikipedeiaで調べても『大仁ホテル』や『城山』のワードは掲載無し。本当に良く知られていたのだろうかと邪推してしまう…。こんなことをいちいち調べてしまうあたり、自分って本当に性格が悪いと感じてしまう。

  

長嶋茂雄のランニングコースから登山開始

さて、登山開始!…といきたいところなのですが、初っ端から注意点があります。城山の山頂までは登山道も整備されており、危険や道迷いの心配は無いのですが、唯一、登山開始すぐの分岐が非常にわかりづらくなっています。

上の写真の×印にの方面に進んでしまうと行き止まりです。伝わりづらい写真ですが、どうしても×印の方向へと進んでしまいたくなるような分岐が現れます。

この写真の場所出るとルートから外れてます

取り敢えず、山肌が間伐された場所に出たら誤りだと覚えておいてください。

ただしくルートを進んでいくとあとは定期的に道標が設置されているので安心です。

城山はどうやらクライミングのスポットとしても有名なようです。この地点以外にも警告をあらわす看板がいくつか立っていました。登りはともかくとして、下山する際には迷い込みやすそうな場所もあったので注意は必要かと。

登山口から約30分ほどで分岐に到着です。

一旦、縦走路から逸れて城山までは、こちらの分岐を起点としてピストンする必要があります。

分岐まではそこそこ斜度のある急坂で息が上がりましたが、分岐からは比較的になだらかな道が続きます。ここから城山山頂までは片道約15分。

ここまではずっと樹林帯の中を歩いてきましたが、空がパッと開けた場所に出るとそこが城山の山頂となります。

一旦、お疲れ様でした。

  

まずは一座目! 城山山頂の様子

さて、城山山頂に到着です。標高は342m。

時刻は10時15。登山口を出発したのが9時40分だったのでコースタイムは約35分となりました。なお、標準コースタイムは50分とのことで、この日は調子が良かった模様。

1月は空気が澄んでおり、空の青が一層濃くなるから好きです。今日はこの空を見に来たんだ!

ちなみに、ポーズに関しては意味はありません。

展望に関しては、伊豆の国市方面の展望は抜群です。申し分なし!

中央の奥にそびえるのは箱根の山並みと神山と思われます。

個人的に気に入っている写真がコチラ。

伊豆には標高が1,000mを超える山は数える程度しかありませんが、こうして身長の低い山々がひしめき合う光景も悪くないもんだと感じました。

城山の山頂からはかろうじて富士山を眺めることが可能です。

北西の方面に目を向ければ見つかると思いますが、樹木の生い茂る季節に来ると危ないかもしれません。

ただ、城山については富士山を眺める山ではありません。

城山~葛城山~発端城山と歩いていくにつれて富士山に近づくことになり、展望も抜群に良くなってきます。焦らなくとも大丈夫!まぁ、私は発端城山にはたどり着けなかったんですけどね…

  

・・・

なお、この日は遅めの正月休みをもらっていたということもあり、平日に訪れています。

休日にはそれなりにハイカーで賑わうであろう場所だと思いますが、山頂は終始一人だけで独占状態でした。こうして一人で景色を独占していると、なんだか最高の贅沢を味わっている心地がして大好きな時間だったりします。

名のある山だこうはいかないので、こうして低山沼にはまりつつあるのが今の自分だったりします。

  

・・・

…さて、一座目から満点のひと時を過ごし、幸先の良いスタートだったのですが、ここから徐々に歯車がかみ合わなくなってきます…。

とにかく皆様に伝えたいのは、『事前の下調べはキチンとしておけ!』と言うことです。それでは、葛城山までのパートへと参ります。

 

城山~葛城山山頂まで 予定していたルートが見つからず…。

速やかに下山して分岐まで帰還。

一度登ってきた道ではありますが、何も考えずにボーっと下っていると『うっかりとクライミングエリアに立ち入ってしまいそうなポイント』があります。

私がボーっとし過ぎていた可能性は否定できませんが、念のためご注意を!

分岐まで戻って今度は葛城山・発端丈山方面へと歩みを進めていきます。

分岐からはしばらくは平坦でなだらかな道が続きます。

一度、城山林道にぶつかりますが、道標も出ているので迷うことは無いかと。

下の写真の場所から登山道に再度合流です。

再度樹林帯の中へとIN。

ここからもしばらくは平坦な道が続いていきます。まずは年季の入った看板がお出迎え。

樹林帯の中をひたすら歩いていくのは変わらないのですが、いくつか立て看板が設置されており、いくらか登山道に花を添えてくれます。

まずは外山の観音様というもの。

『樹齢五百年の老松あり』とのことですが、それらしき樹木は見つけられず…。

次いで現れるのが神島小富士

どうやら矢印の先に小富士なるものがあったようなのですが、樹木が邪魔して対面は叶わず。『万古不易の美観あり』とのことで、どのような山容をしているのかが非常に気になるところですが、見えないものは仕方がない。

最後にふっとりばというポイントです。

『強い西風に人しばし佇む』とされていますが、難なく通過することができました。『吹っ飛び場』のごちではないよね?

さて、林道からは15分ほど歩いて螢谷というポイントへ到着。

ここでようやく葛城山へのショートカットである『背面登山口』を見落としてしまったことに気付きます。他の方の登山記録を拝見している限りでは、背面登山口の入り口には案内板が設置されているようなので、見落とすことなんてあるのかなぁ~なんて不思議に思っておりました。

後々知ることとなるのですが、葛城山の山頂一帯を観光地として整備するにあたり、急斜面で危険の大きい背面登山道は廃止され、看板も撤去されてしまったようです。

そうとも知らず、『ここまできたなら仕方が無いか~』と顔をかしげつつ、少し遠回りとなりますが、『小坂みかん共同農園』方面から葛城山へと向かうことに。

・・・

螢谷分岐から少し下るとアスファルト舗装のされた道に変化。

道に沿ってもう暫く進んでいきます。

道路わきにハイキングコースらしきものを発見したので、こちらから葛城山方面へと向かっていきます。ただ、こちらも廃道扱いのハイキングコースです。使用は推奨されていません。

ちなみに、本日はヤマップを使用して登山をしていましたが、ちょうどこのポイントが分岐になっており、ここからハイキングコースで間違いないだろうという根拠はあったんですよ…。

しつこいですが…こちらは正規のコースではなくなっています。当時の私は非推奨のルートから登っていきましたが、もう少し進んでロープウェイの下を潜り抜けた辺りに葛城山・碧テラスまでのルートが整備されていますのでそちらを使用しましょう。

・・・

さて、登り始めたのは良いのですが、踏み跡も薄く全然ハイカーが通った形跡はありませんでした…。

募る不安と荒れる登山道。

本当にここがハイキングコースなのか。徐々に自信もなくなってきます…。

葛城山のピーク付近まで登ってきた感触はあるのですが、柵が張り巡らされており山頂へと近づくこともままならない状況。

もどかしい時間が続きます。なんだかこのとき異様に焦ってました…。

一旦、周囲を周回してみて草原上の開けた場所に到達したのでここが山頂か?とも思ったのですが、ハズレです。景色が良いだけで何もありませんでした…。

楽しいはずの登山の登山がどうしてこうなってしまったのか?

しばし呆然となります。

  

頭を抱えていても仕方がないので、もう少し周囲を歩き回ってみることに。

・・・

途方に暮れながら歩いていると山頂の碧テラスの職員さんとばったりと遭遇。

『ここで何してるの?』とキツ目に声を掛けられましたが、事情を知って丁寧に教えてくださいました。以下、聞き取ったことの概要です。

  • 背面登山口については、危険なため廃止
  • 柵の外も以前はハイキングコースだったが、今は職員の巡回路で立ち入って欲しくない
  • 葛城山の山頂は柵の中。別途入場料が必要
  • ハイカーが入場するには、ゲートを通って入場料を後払いすること

…ということを伝えられました。

『入場料が必要なの…(;´・ω・)』とも思いましたが、この時は『とにかく早く葛城山に到着したい』という思いが強く泣く泣く受け入れることにしました。

・・・

山頂周辺のハイキングコースをもう暫く歩いていると、唐突に現れる勝手口のような扉。

もう少し入場ゲートのらしいものを想像していたのですが、思ったよりも簡素なものでした。しかも無人。

どうやら山頂に入場するにはインターホンで呼び出しを行う必要があるようです。

早速呼び出してみたのですが『ロープウェイの山頂駅まで入場料を払いに来てくださ~い。』とのこと。完全にハイカーを相手にしていないご様子…。

・・・

そんなこんなはありましたが、ゲートの中に無事に潜入完了。

真っ先に大展望の富士山がお出迎えをしてくれるのですが、何分この時には景色を楽しむ余裕なんて無かった。

言われたとおりに入場料を支払ったのですが、まさか2,500円もかかるとは思いもよりませんでした…。

道中は散々迷った挙句、入場料まで払って山頂を目指すことになろうとは誰が予想できただろうか。いや、誰も予想できない(反語)

・・・

入場料を支払った時点で、かなり『すさんだ』心境ではあったのですが、落ち着いて辺りを見渡してみると『この場所かなりキレイじゃね?』ということにようやく気付きます。

  

ここで思案。

高いお金を払ってまで入場したこの場所を、みすみす通過してしまっても良いものか…。

  

ちなみに入場料は帰りのリフト券付きの値段となっています。帰りのリフト使用権を放棄して発端丈山へと向かえば一応のこと伊豆三山の縦走は続行可能です。

しかし、2,500円もする入場料を支払って、こんな素敵そうなスポットを素通りするのももったいない…。

まぁ、自分の中で既に結論は出ていたんですけどね…。発端丈山へと縦走を続ける気概は今日の私にはありませんでした…。

  

そういうわけで、伊豆三山縦走はスッパリと諦めて碧テラスを敢行し尽くすプランに急遽変更!

思いっきりしゃぶりつくしてやるぜぇ。ヒャッハー!

  

…という心の葛藤もあったわけなんです。

・・・

さて、そうと決まれば早速『碧テラス』の観光へ!…とも思ったのですが、せめて山頂だけは踏んでいかなくてはなりません。ハイカーとしての最低限の矜持だけは残っていた模様。

上記は碧テラスのエリアマップですが、そこまで広い施設ではありません。山頂までは片道2分といったところ。

そして、こちらが2,500円を支払って手に入れた山頂からの光景です。

景色については申し分なし!ただ、山頂碑もほかの施設とレベルを合わせて、もう少し豪華にならなかったものか…。

山頂からでも景観は素晴らしいのですが、隣には立派な展望台が併設されています。

きっとここにお金をかけすぎて山頂碑が簡素になったのね。そういうことにしておきましょう。

展望台からの展望はこんな感じ。富士山に雲がかかってしまったのは残念ですが、十分に絶景と呼ぶにふさわしい光景だと思います。

丁寧に山座同定表も備えてありますが、ここまでシンプルなモノは初めて見たかもしれない…。

ちなみに山頂には記念フレームもあったので記念に一枚撮影しておきました。

普段なら絶対に撮らない写真ですが、この日は登山から解き放たれた開放感が桁違いだったものでつい…。

葛城山山頂には二等三角点が設置されています。忘れずタッチしておきましょう。

しかし、二等でここまで立派な石碑が設置されているのは初めてお目にかかりました。

・・・

さて、山頂ですべきことはあらかたやり尽くしたので、ここで一旦仕切り直し。

山頂駅まで下山(?)します。体が冷えてしょうがなかったので、温かいコーヒーと洒落こもうという魂胆です。

こちらは山頂ゴンドラ駅併設の葛城珈琲店。コーヒー一杯で600円とこちらも強気なお値段でしたが、ドリンクを購入するともれなく素敵な特典がついてきます。

それがこちら。『ザ・ウォーター・ラウンジ』を使用する権利です。

裾野までキレイに広がる富士山を特等席で眺めることができちゃいます!

普段は順番待ちも当たり前のスポットのようですが、閑散期の1月ということで待ち時間なしで入場することができました。

持ち時間は30分となっており、受付で馬鹿でかい砂時計を受け取り計測スタート。

しばし、コーヒーを片手に富士山満喫タイムと参りましょうか♪

こうして、なんだかんだありましたが充実した山頂を楽しみましたとさ。

…ちなみに、暖かい屋内で休憩できるスペースや喫茶店もありますのでご安心を。

・・・

そういうわけで、ここからはダイジェストチックにどうぞ!

・・・

こちらはゴンドラ駅の正面にある葛城神社。ひとまず本日の登山(?)の無事にお礼を申し上げておきました(*- -)(*_ _)ペコリ

こちらは百体地蔵というポイント。なかなか圧巻の光景でした。

フォレストウォークという散策路通り抜けた先にあるグランドループには絶対に立ち寄っていただきたいところです。

山頂よりも高い高台に設置されている展望台で、ここから眺める富士山が一番素敵でした。

ガラスで囲われた物み台など遊び心満点です!

こちらは富士山を眺めながら楽しめる絶景富士見の足湯

ここより景観の優れた足湯なんて存在しないんじゃないか…。そう思うくらい良い場所でした。

そして、最後はゴンドラからの圧巻の光景!

勢いよく山頂駅から飛び出すのでちょっと恐怖を感じたのは、今では良い思い出です。最後まで楽しませてくれました。

そして、無事下山! 伊豆パノラマパーク・碧テラス。メチャ良い場所でした!

2,500円の元は取ったでしょう!

なお、帰りはゴンドラ駅から徒歩3分の伊豆の国市市役所前から出ているバスで伊豆長岡駅まで帰りましたとさ。

お疲れさまでした(*- -)(*_ _)ペコリ

  

【次回予告】まさかの伊豆二日目突入へ

さて、予想外のトラブルがありつつも無事、登山を終えたわけですが…。やはり心に残るのは伊豆三山の縦走を完結できなかったことでした。

城山~葛城山も十二分に楽しめた!…という点については嘘・偽りない本心ではあるのですが、どうしても当初の目的を達成できなかったという点では、悔しい結果となったのもまた事実。

しかも、朝は奮発して新幹線まで使用したという事実を帰りのバスの中で思いだし、自己嫌悪にまで陥る始末。

なんだか、悶々とした気持ちで伊豆長岡の駅まで帰り着いたのでした。

このまま帰ってしまっては後々、絶対後悔する。そんな予感がビンビンです。
明日の休日も怠けて過ごすくらいなら、『伊豆辺りで一泊していくか~』と考えていたんですが、明日はどこに登ろうか?

発端丈山への『リベンジ』を考えたのですが、さすがに二日連続で同じ山域に挑むのも乗り気がしない…。

  

  

…ここでふと頭をよぎったのが、本日、何度か眺めることのできた沼津アルプスの存在でした。

今日登った城山・葛城山から近くにあるけれども、登りごたえのあるご当地アルプスに挑戦というのはなかなか魅力的ではないか?

  

そう考えたら、体が勝手に動いていました。

  

気持ちが変わらないうちに、沼津駅前の格安ビジネスホテルを押さえ、一瞬で舞台は整いました。

(こういうときの行動力だけは自分をほめてあげられるかも…。)

  

そういうわけで…明日は沼津アルプス縦走の決定です!

こちらの模様もブログ記事で更新を予定しておりますので、よろしければご覧ください。(*- -)(*_ _)ペコリ

こういう場当たり的な生き方がいつまで続けられるのかなぁ…。

  

  

・・・

さて、ここまでお付き合いをいただき誠にありがとうございました。これからも、皆様が登山の旅に出る足掛かりとなるようなブログ執筆が出来れば良いなと考えている次第です。たまにで良いので覗いていただけるとこれほど嬉しいことはありません(*- -)(*_ _)ペコリ

ここまで読んでくださったあなたの次の登山では、『予想外のトラブルが生じても無事、リカバリーできますように!』

それでは。

  

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