今回は日本百名山にも選定されている両神山に登山してきました。標高は1,723mです。
両神山は人里から離れた奥秩父の山の奥にそびえる深山で、遠くからでも一目で両神山だと判別できる山容が特徴です。ノコギリの歯を思わせる特徴的な稜線を有しており、普通の人が想像する山の形とは一線を画する異端児的な山岳というのが個人的な印象だったりします。

実際に登るとなると、主要な登山口からはいずれも標高差が1,000mを超えており、それなりの体力が求められる山ですが、それを乗り越えると山頂からは奥秩父の山並みが広がり、浅間山・北アルプス・富士山までも見渡せる爽快な景観が待っています。

今回はそんな登山の酸いも甘いも教えてくれる両神山についての各種情報をご紹介させていただきます!
前半は➀基本情報、②今回歩いたルートマップ、③難易度・コースタイム、④アクセスをまとめさせていただきました。後半からは実際に私が登山した際の模様を記載しておりますので計画の際の参考としていただければ幸いです(*- -)(*_ _)ペコリ
それでは早速どうぞ!
(登山日:2024年4月末)
両神山の基本情報
両神山の基本情報となります。
所在 | 埼玉県小鹿野町 |
山系 | 奥秩父山系 |
標高 | 1,723m |
標準コースタイム | 約6時間30分 (日向大谷口ピストンの場合) |
主な登山口 | ➀日向大谷口 ②白井差口(白井差新道) ③八丁峠(八丁尾根ルート) |
山のステータス | 日本百名山 |
登山時期 | 4月中旬~11月(雪解けは年によって異なる) |
登山バッチ | ➀両神山荘 ②道の駅両神温泉薬師の湯 |
山名の由来については諸説あり。竜神を祀る山であることから竜神山とされ、それがいつしか両神山とされた説。イザナミ・イザナギの両神が祀られていることから両神山となった説など
以下は補足事項です。
- 山頂のアカヤシオ(ツツジ)が開花する5月中旬ごろが年で一番の人混みになるようです。
- しかし、百名山選定の決め手となったのはニリンソウ(こちらも5月ごろ)と言われている。
- 道中の清滝小屋は無人で営業はなし。
- ただ、内部は開放されており、水場・トイレ・テント場もあり。
- 山頂直下の鎖場は混雑時は渋滞の可能性あり。
- 両神山頂は狭いです。食事休憩などは山頂付近の両神神社がおススメ。
【日向大谷口ピストン】今回歩いたルートマップ
今回は両神山の登山で最も人気(ヤマップ・ヤマレコで推計)のある日向大谷口から日帰りで登山をしてきました。以下からは日向大谷口からの登山を前提に記載します。

難易度
日向大谷口からピストンするのであれば、日本百名山に選定されている山の中でも比較的に歩きやすい山だと思います。
いちおう、関東近郊の山と言うこともあり登山者数も多く、一部を除き踏み跡も明瞭です。
ただ、実際には道迷いによる遭難や滑落等による事故も発生しています。(これは上級者向けの七滝沢ルートや八丁尾根ルートの事故だけでなく、実際に日向大谷口からのルートでも発生しています。)

(上から目線で恐縮ですが、)奥秩父の深山だと言うことを意識して、入念な準備と地図の持参を心がけましょう。
なお、日本百名山(原則標高1,500m以上)に選定されている山のため、それなりに高度を上げる必要があります。具体的に日向大谷口からでは、約1,000mを超える高度を上げる必要があり、それなりに体力が必要となります。
以下からは個人的に気を付けた方が良いなというポイントを2点ご紹介させていただきます。
➀会所分岐から弘法ノ井戸までの沢沿いを歩く部分
日向大谷口から入山すると登山者数も多く踏み跡は明瞭なのですが、本格的な急登が始まる前の沢沿いを歩く区間については、落ち葉が堆積しており踏み跡が不明瞭です。こまめにGPS地図を確認するなどして視野を広くして進みましょう。


実際にこの付近で遭難事故も発生しています。
②産泰(うぶたい)尾根の鎖場
産泰尾根は両神山の山頂まで通じる尾根道でコースの終盤に通過していく場所となります。落ち着いて登ればそこまで難易度は高くありません。ただ、実際には死亡事故も発生している箇所になりますので慎重に。

特に両神山山頂前の岩壁については、滑落したらただでは済まない場所です。特に注意して進んでいきましょう。
コースタイム
日向大谷口からピストンする場合の標準的なコースタイムは約6時間30分とされています。
以下は実際に筆者が歩いた際のコースタイムです。写真撮影などをしながらのんびりと登山しています。なお、前日に両神山荘に宿泊しいます。
- 05:45日向大谷口から登山開始
- 07:15清滝小屋 到着
※休憩20分
- 08:40両神山山頂に到着
※休憩1時間
- 09:40下山開始
- 11:30GOAL!日向大谷口に下山完了
登山口までのアクセス
公共交通機関でアクセスする場合
概要については以下の通りです。

【➀西武秩父駅から乗車する場合】と【②三峰口駅から乗車する場合】の2つの乗車口があります。可能であれば②の三峰口駅からバスに乗車したほうが乗り換えもなくてラクチンです。
以下からは詳細なアクセスについて、ご説明します。
・・・
登山口の最寄りである日向大谷口までは基本的にはバスを使ってアクセスする必要があり、バスに乗車する場所は➀西武秩父駅又は②三峰口駅となります。以下はそれぞれのバスの乗り方について解説します。
➀西武秩父駅から乗車する場合
【STEP1】西武秩父駅からバスに乗車
まずは西武秩父駅までアクセスし、駅から出て4番乗り場から発着する小鹿野町営バスで『両神温泉薬師の湯』行きに乗車しましょう。

乗車するバスに関しては、午前に2本のバスが出ています。(令和5年4月1日ダイヤ改正時点)
西武秩父駅発 | 両神温泉薬師の湯着 | |
第1便 | 08:20 | 09:09 |
第2便 | 10:20 | 11:09 |
ただし、日向大谷口から日帰りで両神山を登頂するのであれば、朝一のバスに乗車するのが大前提となります。
- 乗車時間は約50分
- 運賃は500円
- 交通系ICカードは使用できません。
- 両神温泉薬師の湯で乗り換え
バスは両神山登山を目的とする方で混み合いますので、電車到着後は速やかにバス乗り場へ直行することをおススメします。
【STEP2】両神温泉薬師の湯でバスに乗り換え
首尾よくバスが両神温泉薬師の湯に到着したら、日向大谷口へ向かうバスに乗り換える必要があります。
バスの乗り換えと聞くと面倒に聞こえるかもしれませんが、乗り換えは超絶ラクチンです。

右手の白いバスが私を薬師の湯まで運んでくれたバス。左手の青いバスが日向大谷口へと向かうバスとなります。
両神温泉薬師の湯のバスターミナルでは、日向大谷口行きのバスと接続しており、見ての通りバスの乗り場は目の前です。そもそも両神山の登山者を相手にしている便のようで、他の登山者の後に着いていけば、まず間違えることはありません。
余談ですが、両神温泉薬師の湯のすぐそばに四阿屋山という花の低山があり、そちらを目的に訪れた際には『両神山に行くならこっちのバスだよ!』と運転手さんに声を掛けられました。それくらい、両神山行きのバスに乗車しない人間は珍しいということかなと。
- 乗車時間は約30分
- 運賃は200円
- 交通系ICカードは使用できません。
なお、乗り換える日向大谷口行きのバスについては、三峰口駅から出発したバスとなります。残念ですが、ここからは立って移動することを覚悟しましょう…。
②三峰口駅から乗車する場合
こちらの方がバスの便数は多めです。また、候補となる第2便、第3便であれば直通で日向大谷口へ向かうことができます。ただ、第3便は登山開始としては遅めです。出来れば第1便か第2便に乗車したいところです。
三峰口発 | 日向大谷口着 | |
第1便(※) | 7:48 | 8:50 |
第2便 | 8:55 | 9:48 |
第3便 | 10:40 | 11:44 |
三峰口駅からバスを使う方が両神山へのアクセスが簡単に見えますが、問題は早朝に三峰口駅にアクセスが可能か?という点です。関東近郊であれば、始発から電車を乗り継げば乗車可能なラインがありますのでご確認をお願いします。
- 行先のバス停は日向大谷口となります。
- 乗車時間は約50分
- 運賃は500円
- 交通系ICカードは使用できません。
帰りのバスについて
帰りのバスについては以下の便が候補となりそうです。(令和5年4月1日ダイヤ改正時点)
(候補)第1便については、コースタイムを考えると健脚向きとなります。
日向大谷口発 | 両神温泉薬師の湯着 | 西武秩父駅行き (乗り換え便)発 | |
(候補)第1便 | 15:10 | 15:38 | 16:00 |
(候補)第2便 | 17:15 | 17:43 | 18:15 |
なお、日向大谷口から出発するバスは三峰口駅行きとなりますので、西武秩父駅に向かう場合は、行きと同じく両神温泉薬師の湯で乗り換えを行う必要があります。
ただ、三峰口駅⇔御花畑駅(西武秩父駅から徒歩約5分)は5駅20分ほどなので、三峰口駅までバスを使う選択肢もありそうです。
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ここまでの情報はいずれも2025年1月時点の情報です。最新の時刻表、運賃などについては、小鹿野町観光協会のホームページでご確認をお願いします。
参考URL:小鹿野町観光協会ホームページ(町営バス時刻表)
時刻表については、西武秩父駅からバスに乗る場合は【西武秩父駅線】、三峰口駅からバスに乗る場合は【日向大谷・三峰口線】となります。
車でアクセスする場合
両神山の日向大谷口には、①無料の駐車場と②有料の両神山荘が管理している駐車場があります。
➀無料の駐車場
無料の駐車場については2か所あるようですが、私が登山した4月下旬の休日には路肩にも車が停まっている状況でした。
②有料の両神山荘が管理している駐車場
登山口に一番近くトイレも併設されています。利用料金については1日1,000円です。

一番登山口に近い場所に停められますが、キャパとしては15台くらいが最大でしょうか。早朝に出発しなければ場所を確保するのは難しそうです。(そもそも両神山荘に宿泊される方もいるので…。)
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少々長くなりましたが、以下からが実際に私が登山をしてきた時の模様となります。ご一読いただければ、より両神山登山のイメージが湧きやすくなるかと思います。
【ここから登山の模様】日向大谷口から登山開始!
両神山荘からおはようございます!

日帰りでもやってやれないことはない両神山登山ですが、今回はどうしても珍味『イワタケ』を食べてみたいということで、奮発して両神山荘に宿泊しておりました。
山荘と言うよりかは民宿に近く、バッチリと熟睡することができました。おかげで体調も万全。そして、両神山の登山口のすぐ隣に位置しており、早朝から出発できるという安心感。
(また、本来であれば山荘で朝食も出される予定だったのですが、早朝に出発したいということでご無理を言ってお弁当に変更とさせてもらいました。)
なお、記事の執筆時点で両神山荘の内容まで今回の記事に含めてしまうと、文字数がとんでもないことになるので、両神山荘の紹介については以下の記事も併せてご覧ください。
また、両神山荘へのアクセスだけで1日を使ってしまうのももったいないということで、前日は両神山荘に近く、短時間で登頂が可能な四阿屋山に行って参りました。そちらの模様もブログの記事にしておりますので、ご覧いただけますと幸いです(*- -)(*_ _)ペコリ
出発の際に女将さんから『気を付けてね。帰りにまた顔を見せてね。』と声をかけられ、その言葉がとてもやさしくて、なんだかとても心に残ったのを今でも覚えています。
是非、皆さんも両神山荘に泊まってみてください。ホントおススメですよ!
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さて、毎度、毎度登山開始までは長尺を食う当ブログですが、上述の理由から、今回はいきなり登山開始地点からのスタートとなります。

アニメ『ヤマノススメ』のポスターが目印です。機会があって漫画の10巻辺りまで読破しているのですが、両神山には登っていなかったと記憶しています。これから挑戦するのだとしたらネタバレじゃないのか…。
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気を取り直して登山開始です。
開始してからしばらくは平坦な道が続いていきます。ウォームアップに丁度良い感じ。

…と書きつつも、斜面すれすれの場所も歩くので、あまり気を緩めていても危険かも。
開始早々ですがまずは鳥居をくぐっていきます。

この場所は両神神社里宮というポイントらしく、こちらで一礼し、本日の登山の無事をお願いさせていただきました。
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鳥居を抜けると若干登り勾配のゆるやかな登山道をひたすら進んでいきます。
日向大谷登山口の標高は約600mで両神山の標高は約1723m。標高差は1000mを超えています。焦らなくても後からイヤになるくらい急登が続きますのでご安心を。



各所に石碑・石塔・石像が残っており、いかにも修験の山といったところ。周りが鬱蒼とした樹林帯ということもあり、より神秘的な雰囲気です。
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日向大谷口から約1.5㎞で会所という分岐に到着です。ここからは七滝沢コースという沢沿いの上級者向けコースとの分岐となっています。

歩いてみたいという誘惑もありますが、今回は当初の予定のとおりのルートで向かうとしましょう。
会所分岐にはベンチもあります。この先から本格的な登山道となりますので、エネルギーを摂取しても良いかもしれません。

会所分岐から出発すると何度か沢を渡っていきます。

徐々に傾斜もきつくなっていき、次第に息も上がってくるはず。



正面に見えているのは両神山ではなく、八海山という山になります。ピークは踏みませんが肩の部分を越えて行くこととなります。白色の像が置かれていますが、丁度、この辺りから辛いのぼりが始まります…。
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沢沿いを歩き、時には滝に癒されながら高度を稼ぎます。



4月下旬に登っていますが、落ち葉が堆積して踏み跡が明瞭でない個所が確かに何か所かありました。ピンクテープも巻かれていたので、視野を広くして進んでいきたいところです。
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いつの間にか沢から離れて樹林帯の急登が始まります。沢沿いもそこそこ急登でしたが、沢から離れるとより傾斜が増すイメージ…。



つづら折りの坂道を辛抱強く登っていくと弘法ノ井戸という水場に到着です。

キンキンに冷えた水で火照った体に染みわたるようでした。それなりに水量があったので、枯れる心配はなさそうかな?
この水場までくると両神山の中腹にある清滝小屋まではあと少しとなります。引き続き急登が続きますがもうひと頑張りしてから休憩といたしましょう。
・・・

日向大谷口から約4㎞。ようやく清滝小屋に到着です。屋根付きベンチがあるのでここで休憩とします。はぁ~疲れた。
清滝小屋で休憩➡両神山山頂まで
清滝小屋については、外見は小奇麗ですが無人です。

中も見てみましたが、非常に清潔そうでした。とても無人の小屋とは思えないくらい。

しかし、避難小屋のなかにテントを張るのは果たして有りなのだろうか…。
小屋が営業していた時の名残か、立派な休憩スペースもあるので遠慮なく休ませていただきます。

ちなみに、この清滝小屋で標高は1,282mとなります。両神山の標高からすると、この先もまだまだ登っていく必要があります。
・・・
前日は両神山荘に宿泊までして挑戦しているわけですが、久方ぶりの日本百名山登山ということで体の方は悲鳴を上げている有様…。

ザックを放りだして、しばらくグッタりしてました…。
冬場については標高1,000m以下の低山をメインに体を作っていたつもりだったのですが、百名山を歩くとなるとまた違った辛さがあるということを身をもって体感しています。
というか週1ペースで低山に登っているくらいだとトレーニングにはならないのか…。良い勉強になりました。
・・・
さて、へこたれるのはこの位にして現実と向き合いましょうか。
ただ、清滝小屋を出発してからもすぐに急登が始まります…。

鈴が坂と名付けられた坂道で、ヘアピンカーブのように曲がりくねった坂道を登ります。通過には約20分ていどでしたが、なかなか骨の折れる場所でした。
清滝小屋からは距離にして400mしか離れていないのですが、かなりの心臓破りでした。ここで一気に高度を稼ぐイメージです。
・・・
鈴が坂を登り終えると産泰尾根へと取りつきます。難易度としてはここからが核心部となります。

ちなみにですが、産泰と書いてうぶたいと呼ぶそうです。こんなの読めるはずない…。
登山道の様相が一変し、痩せ尾根・岩場・鎖場が連続します。



過去には滑落事故や転倒による怪我も発生していますので、十二分に注意して通過していきましょう。

なお、散々脅しておいて恐縮ですが、落ち着いて歩けばそこまで難しくはないです。体力さえあれば百名山の中でも比較的に挑戦しやすい場所だと思います。
尾根上からは両神山の山頂と思しき地点も視界に入るようになってきます。

山の中にいると、あと少しに見ても思ったよりも距離があったことってありませんか?
赤い鳥居が見えてくると両神神社に到着です。

豆知識となりますが、普通の神社では鳥居の前に狛犬が置かれているものですが、こちらの神社ではオオカミを模した像が置かれています。

三峰神社でも同様ですが、一帯ではオオカミ=神の化身として崇められてきた経緯があり、その影響を受けたものと思われます。
・・・
さて、登山の進捗状況としては、ここまでくると山頂までは1㎞を切っており、もう一息といったところです。

ちなみに山頂は狭いので、昼食などはここで食べるのことをおススメします。
山頂までしばらくは平行移動が続いていきます。

この両神神社から山頂までの緩い坂道を富士見坂と言うらしいです。まぁ、周りは樹林帯で富士山の展望もクソもないですけどね…。
白井差新道についてもここの富士見坂で合流を果たすようです。

あと、地図上ではのぞき岩というポイントへの分岐があるはずなのですが、見つけることができず…。白井差新道を歩く方だけの特権でしょうか?
両神山の山頂まであと100mの地点ですが、ここでラスボスの登場となります。

樹林帯を抜けて視界が開けるともうすぐそこが両神山の山頂となるのですが、まるで登山者を拒むような風体の岩場を超えていかねばなりません。

正直な話、ここの岩場と木造の橋を通過する際はちょっと恐怖を感じました…。

ちなみにハイシーズンにはここで渋滞することもあるのだとか。こんなところで立ち往生なんて考えたくもない…。
…がここを乗り切れば両神山の山頂に到着となります。お疲れさまでした。
両神山山頂の様子
さて、両神山に無事登頂を果たしました。時刻は8時40分で、コースタイムは2時間55分でした。

久しぶりの百名山ということで清滝小屋の時点で大分へばっておりましたが、コースタイム自体は巻けているようで少し安心しました。
山頂は狭めですが、早朝出発だったこともあり人出はそこそこといったところ。

ただ、アカヤシオやニリンソウがピークを迎える5月中頃には人で溢れるそうです。両神山のポテンシャルを考えると仕方のない話なのかもしれませんが…。

今でこそ殺風景な山頂ですが5月中旬ごろからのアカヤシオが開花すると一気に華やかになります。
・・・
さて、恒例の記念写真の撮影へと参ります。まずは、両神山の山頂に立つ男の図

撮影をお願いした方から『お兄さん。なんか元気無くない?もっとテンション上げて行こうよ!』と言われたため、体の全体を使って登頂の喜びを表現させていただきました。
まぁ、空元気なんですけどね…。
『ついでにあそこに立ってみなよ!絶対いい写真撮れるから!』ということで写していただいた写真がコチラ。

確かにサマになっている気がします。
コーヒーを入れているところ対応いただきありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
その後山頂にいらっしゃる方数名の写真を撮影させていただきました。誰かの思い出の一部になれていれば良いな。…なんて思ったり。
・・・
続いて山頂からの景色についてご紹介。まずは立派な山座同定表が設置されているのが目につきます。

山の形が精巧に模写されており、なかなかクオリティが高いとお見受けしました。
山頂からは一応のこと、富士山が眺められるということで富士山の方角へと目をやってみます。

お分かりいただけるでしょうか?
正直者だけに見えるというわけではなく、写真中央の山の上にちょこんと頭を出しているのがギリギリわかっていただけるのではないでしょうか?
肉眼で眺めている分には明確に富士山の姿を確認できたのですが、一眼レフを介して写すとかなりわかりにくいですかね…。
方角が変わっておそらく八ヶ岳方面です。薄っすらと雪が積もっているようで、まだまだ長野の山は厳冬期仕様な模様。

方角を変えて秩父方面の写真です。

左側の頭を出しているのは、どこからどう見ても武甲山です。両神山自体は深山と言って差し支えない場所にあると思うのですが、武甲山が見えると急に秩父にいる感が出てしまう…。
・・・
両神山の山頂には三角点も設置されていたので、優しくタッチしておきます。

三角点タッチは、山頂での記念写真、登山バッチの購入と並んで登山の3大ルーティンとなっています。
両神山荘で受け取っておいたお弁当で昼食とします。

両神山荘といえば豪勢すぎる料理で有名ですが、朝食を弁当に切り替えてもらったのは軽率だったかなぁとこんなところで少し後悔してしまいました。
・・・
さて、なんだかんだで1時間も滞在していました。体も冷えてきたので流石に退散することとします。

山頂の去り際に毎度感じることがあるのですが…それは、『この山にまた登ることはあるのだろうか?』ということ。
そう考えてしまうと山頂から離れるのが無性に寂しくなってしまうことがあります。
仕事もして、登山もして、こうしてブログを書いていると『自分の人生であと何回登山に挑戦できるのかなぁ』との考えが頭の中をよぎるんですよね…。
年間に30回は登山をするとして、その生活を20年間続けられれば人生で600座の山に登ることができます。この600座を多いとするか少ないかとするかは人それぞれですが、山頂を離れるたびに『また1回減っちゃったな…。』と感じたりもするわけで…。
そう考えると一層、寂しくて名残惜しくなっちゃうんですよね…。
…とはいえ、山との別れは、違う山との出会いの始まりと言うことで。
次なる山を目指すためにも下山を開始しましょうか。
終わりに
無事に下山を果たし、両神山荘でコーラを購入しました。

まさか帰った途端に総出で出迎えていただけるとは思いもよりませんでした。その節は誠にありがとうございました。
帰りのバスの中で、『こういう出会いや経験ができる場所がきっと日本中にあるんだろうな』と、ふと感じました。それと同時にこういう場所がきっと減りつつあるんだろうなと思うと、なんだか無性に寂しい気持ちになりました。

世の中が便利になり、娯楽の選択肢が増えることは良いことだと思う反面で、こういう暖かい気持ちにさせてくれる場所も残り続けてくれることを祈るばかりです。
私にできることと言えば、ひたすらブログを書くこと位なものですが、できるのはこの位しか思い浮かばないので、せいぜい頑張ってみたいと思います。
末筆となりますが、両神山荘さんのご健勝をお祈りしております。

そして、素敵な思い出をありがとうございました。
・・・
さて、ここまでお付き合いをいただき誠にありがとうございました。
これからも、皆様が登山の旅に出る足掛かりとなるようなブログ執筆が出来れば良いなと考えている次第です。
ここまで読んでくださったあなたの次の登山が、暖かい気持ちになるような充実した山行となりますように。
それでは。
・・・
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コメント
こんにちは。
両神山は遠くから見たギザギザの姿に確かにあこがれました。八海山の姿にも似ていますね。
ヤマノススメはほぼ全巻持ってますしアニメも全部見ましたけど両神山は出てきてないと思います。(武甲山は漫画でもアニメでも出てきました。)
両神山は日帰りで登れる山ですが、途中のトラバースの道が狭いので、込み合う紅葉時期の土日は避けたほうがいいですね。駐車場も満杯で、駐車できるかどうかがまず問題です。
山頂前の鎖場が怖かったです。
鎖場のある険しい山の登山慣れしてないと危ないですね。
凸ぽちっときます。
kei様
コメントありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ
実は未だに八海山には登ったことが無いので、今年の夏山シーズンか紅葉の時期を狙ってチャレンジしてみようと思ってます!
ヤマノススメについては、やはり両神山は登場してないんですね…。アニメは定期的に見てるんですが、出てきたかなぁ?と違和感を持っていたところです。
確かに山頂直下の鎖場なんかは恐怖感のある場所なので、漫画なんかでも紹介しにくいのかな~なんて邪推しております。
そして、ぽちっとありがとうございます!更新頻度の少ないブログですが、たまに覗いていただけると嬉しいです(*- -)(*_ _)ペコリ