【両神山荘】両神山登山に最適なお宿のご紹介【予約方法・アクセスなど】

埼玉県

こちらの記事では『両神山荘』の予約方法・アクセス・実際に宿泊した際の模様等を写真多めで解説しています。

両神山荘は両神山の登山口である日向大谷口すぐ隣に構える登山者向けのお宿となっています。

今回はこちらの両神山荘に宿泊してきましたので、そちらの模様をお伝えさせていただきます。詳細にまとめさせていただきましたので、ご覧いただければ両神山荘のほとんど全てがわかるはず!

なお、宿泊してみての感想ですが、アットホームな雰囲気であって、かつプライベートな部屋も確保されており、非常に快適に過ごすことができました!

(宿泊日:2024年4月)

両神山荘の基本情報

両神山荘は両神山の登山口である日向大谷口の入り口構える登山者向けのお宿となっています。山小屋というイメージではなく、どちらかというと小さめの民宿に近い印象でした。

住所埼玉県秩父郡小鹿野町両神薄9991
電話番号0494-79-0593(予約受付用)
宿泊料金8,000円
収容人数約50人
アクセス西武秩父駅又は三峰口駅からバス
(※詳細は後述)
周辺情報(※詳細は後述)
繁忙期5月
※情報は2025年1月時点の情報

その他の特記事項については、以下の通りです。

  • 国民宿舎両神荘との混同には注意
  • 基本は襖(ふすま)で仕切られた一室を用意していただけます。
  • ただし、混雑時は相部屋となる場合もあるようです。
  • 5月中旬から山頂の『アカヤシオ』がピークを迎える。この頃が1年で一番混み合うとのこと
  • 食事はとても豪華です。お腹を空かせて行きましょう。(※詳細は後述)
  • バスでアクセスする場合は本数が少ないので要注意 (※アクセスは後述)

  

なお、日帰りであっても清涼飲料水や登山バッチの購入は可能です。下山後のコーラは格別でした。

また、登山バッチについては、『両神山荘』の刻印の入った限定版が購入できますよ♪

  

予約の方法は?

両神山荘は電話での予約受付のみとなっています。

両神山荘
電話番号:0494-79-0593

昨今ではインターネット経由の予約サイトで簡単に宿の予約ができる時代ですが、電話だけでの予約というのは珍しいかもしれません。

ただ、物怖じする必要はありません。

やさしい女将さんが親切・丁寧に電話での対応いただけます。

せなか
せなか

実際に宿に泊まってお会いしてみると、とても気さくな方であることがわかっていただけます。緊張せずに興味があるならすぐ電話で予約しちゃいましょう!

  

アクセスのご紹介

車で向かわれる場合は山荘の脇に駐車場があるので安心です。

  

公共交通機関を使用する場合の手順は以下の通りです。

バスに乗る駅を➀西武秩父駅からとするか②三峰口駅とするかは、お住まいの自宅からのアクセス、又はバスの時効表を勘案して決めていただく必要があります。

  

➀西武秩父駅からバスで向かう方法(※要バス乗換え)

まずは西武秩父駅までアクセスし、駅から出て4番乗り場から発着する小鹿野町営バスで両神温泉薬師の湯行きに乗車しましょう。

西武秩父駅からバスでアクセスする場合は、日向大谷口(両神山荘最寄り)への直通バスが無いため、両神温泉薬師の湯で乗り換えを行う必要があります。

  • バスの本数については1日5便です。(令和5年4月1日ダイヤ改正時点)
  • 乗車時間は約50分
  • 運賃は500円
  • ICカードは使用できないので現金を持ちましょう。
  • 両神温泉薬師の湯で②でご紹介する【日向大谷・三峰口線】の便へ乗り換え

なお、最新の時刻表と運賃については、小鹿野町観光協会のホームページでご確認をお願いします。西武秩父駅から乗車する場合は町営バス時刻表【西武秩父駅線】の時刻表となります。

  

ちなみに、第1便に乗車する場合、両神山の登山者でそこそこ混み合いますので、電車を降りたらすぐにバス乗り場へと直行することをおススメします。

画像は西武秩父駅前バス乗り場

  

②三峰口駅からバスで向かう方法

三峰口駅から小鹿野町営バス『日向大谷・三峰口線』に乗車すれば乗り換えなしで山荘のある日向大谷口までアクセス可能です。(ただし、一部は両神温泉薬師の湯で乗り換えあり。)

  • 日向大谷口まで向かうのは1日6便です。(令和5年4月1日ダイヤ改正時点)
  • 乗車時間は約50分
  • 運賃は500円
  • ICカードは使用できないので現金を持ちましょう。

なお、最新の時刻表と運賃については、小鹿野町観光協会のホームページでご確認をお願いします。三峰口駅から乗車する場合は町営バス時刻表【日向大谷・三峰口線】の時刻表となります。

  

両神山荘の良い所 4つご紹介♪

実際に泊まってみて、食事・雰囲気ともに大変気に入った場所になりました。個人的な感想ですが『両神山荘のここが良かった!』と思う場所をいくつかご紹介します。

  

【小鉢の種類が半端ない】両神山荘で出される料理がすごい!

夕食は小鉢の量が半端ないことになっています。

これにプラスして、お変わりが(ほぼ)自由な白米と具だくさんの味噌汁が付いてきます。

  

この多くの小鉢の中で特に注目していただきたいのがこちらのイワタケです。

イワタケとは

イワタケ(岩茸)は、山岳の岩壁に着生する地衣類の一種です。つまりは、『キノコ』ではありません。温帯の地域に生殖し、日本では山菜料理として食される高級食材の一種です。年中採取が可能ですが、断崖絶壁等の採取が困難な場所に生育するため採取には多大な労力を要する。

『成長が1年でわずか1mm程度と非常に遅いため1kgで1万円以上の値がつくほど高価である。』(ウィキペディアより抜粋)とされています。

ご主人がイワタケ採りの名人であったこともあり、イワタケ料理を出すことが両神山荘の誇りになっているようです。

せなか
せなか

実際に食してみた感想ですが、非常に独特な食感をしていました。イワタケ以外のどの食材に食感が似ているのかと言われると、当てはまるものが無いような気がします。この独特な食感が高級食材とされる所以なのかもしれんせん…。

ちなみに、両神山荘のご主人が『イワタケ獲りの名人』としてテレビにも出演されてたとのことですが、ご高齢ということで年々収穫量が減っているとのことです…。

この高級な超絶珍味を味わってみたい方については、早速、両神山荘に予約の電話入れましょう!

  

・・・

さて、料理の紹介の最中に下世話な話で大変恐縮ですが、これらの料理を食した後は、便のお通じが大変よくなります。

出される料理は山菜が中心で食物繊維がたっぷりです。おそらくそれが理由なのか、翌朝はこれでもかという位に快便で体がすっきりと軽くなりました。

  

【部屋は個室】プライベートな空間も確保!

隣の部屋とは襖一枚で区切られたお部屋となります。よって、会話はほぼ筒抜けと思ってもらった方が良いです。ただ、普段から山小屋の雑魚寝を経験されている私からするとありがたい限り。

私が訪れた際には既に片付けられていましたが、寒くなるとコタツも設置されているようです。

  

【登山口のすぐ隣】速攻で登山開始!

両神山の日向大谷口の登山道は山荘を出てほぼ隣に位置しています。

白いフェンスを辿って行けば登山口となります。

山荘を利用するシーンとしてはやはり両神山登山の前泊地がメインとなるでしょうから、登山者にとってこの立地はありがたい限り。

  

関東近郊にお住まいの方であれば、日帰りも十分に狙える百名山ですが、遠方からのアクセスであれば日帰りでの登山は非常に困難です。

一泊二日の行程にはなりますが、両神山荘での宿泊を計画に入れることで早朝から余裕を持って登山に臨むことができます。また、『そういえば両神山荘にも泊まったなぁ~』という思い出の一つになると思いますよ。(実際に私がそうなってます!)

安全登山の観点からも、是非、宿泊を検討してみてはいかがでしょうか?

せなか
せなか

私の体験談ですが、余裕を持って計画を組めるので帰りのバスの時間を気にすることなくノビノビと登山を楽しむことができました。

  

・・・

なお、宿泊せずとも下山後はキンキンに冷えたコーラの販売や生ビールも注文できるみたいです。両神山から下山した後には、一服ついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?私も登山バッチは山荘で購入しました。

  

【実家のような安心感】アットホームで落ち着く雰囲気

ここからは少々、抽象的な話になるのでご勘弁を…。

両神山荘に入った瞬間すごく暖かみのある雰囲気だなと感じました。女将さんやご主人の接客がそう感じさせていくれるのかもしれませんが、まるで実家に戻ったかのような安心感でした。

  

特にご主人は、今でこそ足を悪くされているようですが、昔から両神山のガイドなどをしていたようで、現在でも両神山の登山者のために日々情報取集をされておられるようです。

両神山の歴史や花の咲く季節などにも精通されており、おそらく生きている人間でご主人ほど両神山を熟知している方は居ないのではなかろうかと思えるくらいでした。

『イワタケ採りの隠れた穴場があるんだけどこの足じゃあもういけないなぁ~。』とおっしゃっていましたが、冗談で『代わりに行って採ってきますよ!』と言うと『崖の中腹だからやめときな。』と不敵に笑うのでした。

  

そんな何でもないようなやり取りが妙に思い出として残っています。

なんだか『もう一度泊まってみたい。』 …そう思わせる場所でした。

  

・・・

ちなみに、両神山で登山者を出迎え続けてきた名物犬の『ポン』は2023年8月で他界してしまったとのことです。一度会ってみたかったなぁ…。

  

近隣の見どころは? 4つご紹介♪

正直なところ宿周辺には見どころは多くないです…。山深い場所に位置しており、観光地のように整備されている場所はありません。両神山登山のための場所と割り切った方が良いかもしれません。

ただ、両神山荘にバスでアクセスする道中の道の駅『両神温泉薬師の湯』近辺にはおススメの低山などがありますので、そちらも併せてご紹介します。

  

隠れた花の低山 四阿屋山

四阿屋山は、フクジュソウ、セツブンソウ、ショウブなど、美しい花が咲くことで有名な低山。花の季節には多くの人が訪れる場所です。

両神山と同様にアクセスがお世辞にも良い山とは言えないので、せっかく秩父にまできた機会にセットで登山してみてはいかがでしょうか?標準的なコースタイムは3時間15分とお手頃なのもグッドです。

  

以下の記事では実際に四阿屋山に登山したあと、両神山荘まで向かうまでの記録を記事としております。併せて一読いただけるとイメージがつかみやすいかと思います。

  

バスの時刻については、両神温泉薬師の湯➡日向大谷口(両神山荘最寄り)については、それぞれ以下の時間で運行しています。(2025年1月時点)

両神温泉薬師の湯発日向大谷口着
(午後)第1便14:2515:00
(午後)第2便16:3817:13
(午後)第3便17:5518:30

  

・・・

四阿屋山のほかにも、西武秩父駅周辺であれば短時間で登山できる山がいくつかあるので、1泊2日で行程を組み1日目は軽く秩父の低山で足慣らしをするのも個人的にはおススメです。

せなか
せなか

パッと思いつく限りでは蓑山(美の山)なんかは短時間で登れておススメですよ♪

  

なお、私が両神山荘に宿泊した際に2組のパーティと交流を持ちました。お話を伺ってみたところ…

  • 武甲山を登山してその足でここまで来た!
  • 西武秩父駅から羊山公園をのんびり散歩してから来た!

・・・とのことでした。なるほど皆さん旅上手!

  

両神温泉薬師の湯

道の駅の施設ですが浴槽は広めで開放的で、人混みもそこそこといった印象です。広めの休憩スペースもあるのでお勧めの温泉施設です。

   

近場に観景亭薬師堂などの見どころもあるので散策などで時間を過ごすのも良いかもしれません。

  

のどかな段々畑の風景

両神山荘周辺は急な斜面となっているのですが、その斜面に咲いているロウバイ・桜・梅などの花々が印象に残っています。

とてものどかな風景です。

私自身も超ド田舎出身であるので、こういう風景を目の当たりにすると心が落ち着き安堵感のあるひと時過ごすことができました。情報過多と呼ばれる現代ですが『こういう場所でスマホを気にせずボケーっと過ごす夜があってもいいんじゃない?』と思ったり。

ちなみに、両神山荘ではスマホの電波はきちんと通じます。

  

両神村 総鎮守社

両神山荘の目の前にある社です。正直な話、あまり手入れがなされているようには見えませんでした。

ただ、非常に歴史と風格を感じた場所で印象に残っていたので記載をしておきます。木造で踏み抜くと危ないので、外観を見るだけで留めておくのが無難です。

  

両神山荘の様子を写真のダイジェストでお見せします。

記事に載せきれなかった写真を並べておきます。雰囲気だけでも伝わると幸いです。

バス停から眺める両神山荘
登山口
両神山荘外観1
両神山荘外観2
山荘内部1
山荘内部2
山荘内部3
食事1
食事2
食事3
食事4
食事5 イワタケ
両神山荘から眺める辺見岳
登山口から見る両神山荘駐車場

  

おわりに

日向大谷口で登山者向けに営業されてるお宿は今回ご紹介した両神山荘のみとなっています。

最盛期にはもう何件かのお宿が営業されていたようですが、寂しい限りですね…。

  

最近の新聞やネットの記事では登山者の減少、登山道の荒廃、地方のローカルバスの廃止など少子高齢化は待った無しの状況になっているのだなと実感しています。

20代の頃に心を病んでいた経験があるのですが、そんな自身を救ってくれたのは登山だったと感じています。ここでは深く触れませんが、私の人生を良い方向へと導いてくれた登山という文化がこれからも廃れることなく盛り上がってくれたら良いなと感じています。

そんな思いで、少しでも登山が盛り上がる手助けとなれればと思い、こういった記事をたくさん書いていければ良いなと感じている今日この頃です。

  

さて、ここまでブログを読んでくださりありがとうございます。

皆様の両神山でのひと時が心に残るものとなりますように。

それでは。

  

・・・  
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