【蓑山(美の山)】春の訪れを感じる秩父唯一の独立峰への旅【アクセス・難易度】

低山

こちらの記事では『蓑山(美の山)』のアクセス・難易度・コースタイム・登山の模様等を写真多めで解説しています。

今回は埼玉県皆野町と秩父市の境目に位置する蓑山(美の山)に登山してきました。標高は約587mです。

盆地を囲うようにして山々がひしめき合っている秩父地方においては珍しく、独立峰となっています。

  

標高がそこまで高くないことと隣の山との距離が近いせいか、正直、あまり独立峰であるという印象は感じにくい山ではありますが、山頂からの景観は一級品です。

山頂直下には『美の山公園』が整備され展望台からの眺めは素晴らしいの一言に尽きます。

  

さらに『春には桜』、『新緑の頃にはツツジ』、『梅雨の時期にはアジサイ』などの花々で彩られ、開花時期には多くのハイカーが訪れる場所となっています。

美の山公園は『埼玉県に桜の名所をつくろう』という発想から、秩父市と皆野町にまたがる蓑山に、10年の年月をかけ約10,000本(現在8,000本)の桜を植栽し、昭和54年4月に開園しました。その後も、ツツジ・アジサイなどを植栽し花の名所として親しまれています。

出典:埼玉県ホームページより抜粋

  

さらにさらに、蓑山山頂から和銅黒谷方面へと足を運び、日本初の貨幣である『和銅開珎(わどうかいちん)発祥の地』とされる和銅遺跡や『銭神様』と呼ばれ親しまれている聖神社にも立ち寄るのもおススメです。

  

今回は『展望良し!花を愛でて良し!歴史の風を感じるのも良し!』・・・そんな蓑山(美の山)登山の様子をご紹介します。

蓑山(美の山)の見どころや登山口までのアクセス、難易度についても写真多めでご紹介いたします。皆様の登山計画の一助となれば幸いです(*- -)(*_ _)ペコリ

(登山日:2024年4月上旬)

   

歩いたコースと蓑山(美の山)登山口までのアクセス

バス・電車などの公共交通機関でアクセスする場合

蓑山(美の山)までのアクセスについては、大きく分けて4つのコース取りが考えられます。

  1. 親鼻駅からの『関東ふれいのみち』コースと『仙元山コース』
  2. 皆野駅かからの『蓑山神社表参道コース』と『皆野古道コース』
  3. 和銅黒谷駅からの『美の山(和銅)コース』
  4. 三沢登山口(バス使用)

今回、私はというと『1.親鼻駅から関東ふれあいの道コースで山頂まで登山をし、3.和銅黒谷駅に下山する縦走コース』を歩いて参りましたので、そちのアクセスについてご紹介します。

出典:「みんなのみなの」(皆野観光協会:蓑山ハイキングマップより抜粋)

なお、4番目の『三沢登山口』については、秩父高原牧場の入り口付近に位置しています。

アクセスについては、西武秩父駅又は親鼻駅からバスを使用することとなりますが、本数が少数であるため、公共交通機関を使用してのアクセスはあまりおススメできません…。

  

車でアクセスする場合

山頂の『埼玉県立美の山公園』には駐車場があるため、わざわざ登山をせずとも車で山頂まで上がることが出来てしまいます。

こちらのページをご覧いただいている時点で、登山を目的とされていると思いますので、詳細については省かせていただきます(*- -)(*_ _)ペコリ

山頂には3か所の駐車場が備えられています。

  • 第1駐車場:普通車16台(公園入口まで徒歩1分)
  • 第2駐車場:普通車60台、大型バス6台(公園入口まで徒歩5分)
  • 第3駐車場:普通車35台(公園入口まで徒歩7分)

台数は少なめですが第一駐車場に駐車できればラッキーといったところでしょうか。

駐車場については、常時開放しているようですが、夜間照明はないようなのでご注意ください。駐車料金も無料となります。

カーナビを設定する場合は、「美の山公園」か、「〒368-0001 埼玉県秩父市黒谷2372」で検索してみてください。

  

蓑山(美の山公園)のコースタイム・難易度(親鼻駅からの場合)

(前述のとおりですが、)親鼻駅➡(関東ふれいあいのみち)➡(山頂)➡和銅黒谷駅に下山と歩いてきましたので、そちらを前提に記載をさせていただきます。

筆者のコースタイム

写真等を撮影しながらかなりゆっくり歩いています。ご参考までに。

蓑山(美の山)の登山のコースタイム
  • 9:30
    親鼻駅 出発
  • 11:15
    蓑山(美の山) 山頂到着

    休憩・散策

  • 13:00
    山頂 出発
  • 13:30
    和銅採掘遺跡 到着 

    観光・散策

  • 14:15
    聖神社 到着
  • 14:50
    GOAL! 和銅黒谷駅 着

  

難易度

結論から言いますと、『難易度的にも初心者の方にもメチャおススメの山』となっています。

以下は、筆者が実際に歩いてみての所感となります。

  

➀親鼻駅から『関東ふれあいのみち』を使用して山頂まで

実際に歩いてみた所見では、危険は個所は皆無です。一部車道を横断する場所があり、その点だけ注意が必要かなというくらい。

踏み跡も明瞭で道迷いの心配は無いと感じました。

それもそのはずで、『美の山登山者数調査(皆野町令和4年)』・『ヤマップ』・『ヤマレコ』を拝見している限り、親鼻駅から登山される方が圧倒的に大多数のようです。

なお、標高差については、親鼻駅の時点で標高は約158m。蓑山の標高は約587mとなっており、東京タワーを1回登るくらいとなっています。

  

②山頂から和銅黒谷駅まで

和銅黒谷駅方面についても、親鼻駅からと同様に、危険個所は皆無で、踏み跡も明瞭であると感じました。(和銅黒谷駅からの登山者数は『美の山登山者数調査(皆野町令和4年)』によるところ、3番人気のコースです。)

  

登山道では一部集落内部を通過する必要があり、車道を歩行することとなりますが、長い区間ではありません。

お目当ての花があるのであれば標準を絞って、是非、挑戦してみてはいかがでしょうか?

  

【余談➀】蓑山(美の山)で見られる花々と見ごろの目安

サクラ
美の山公園の桜は4月中旬~5月上旬に見頃を迎えます。公園内には現在約8000本の桜が植えられており、春になると山全体が薄いピンク色に染まります。(出典:皆野町観光協会ホームページより一部抜粋)

山頂直下の『花の森』では、約60種、250本あまりの桜を観賞することができます。品種が多様多種であり、開花時期もそれぞれ異なるようで、私が登山した4月上旬でもチラホラ見ごろの桜が点在している状況でした。

ツツジ
5月の上旬~下旬の新緑の萌える中、公園内では約3500本のツツジが一面に咲き乱れるようです。

私が登山をしたのは、4月上旬と言うこともあり、さすがにツツジの季節には早かったのですが、登山道中にはツツジのつぼみと思しき植物が群生しており、相当なスケールであることが伺い知れました。

アジサイ
約3500本のアジサイの見頃は6月下旬から7月中旬です。

・・・

皆野町ホームページの『美の山公園案内図』には、桜・ツツジ・アジサイの分布が記載されています。案内図を片手に花々を愛でる散策も面白そうです。

  

【余談②】蓑山(美の山公園)からの雲海について

埼玉県や皆野町のホームページでは、山頂からの『雲海』が猛プッシュされています。

画像はイメージです。蓑山からの景色ではありません。

雲海は一般的に「前日に雨が降った、風の少ない晴れの日」が発生しやすいと言われています。蓑山山頂から雲海を眺めることのできる条件を一通り確認してみましたが、(当たり前ですが、)早朝もしくは夜間に山頂に登る必要がありそうです。

公共交通機関での登山を生業としている自身からすると、自宅からの早朝アクセスは難しく、泣く泣く断念しましたがマイカーをお持ちの方は、是非、挑戦してみてはいかがでしょうか?

  

蓑山山頂から雲海を眺める際の注意点などは、以下の埼玉県さんのホームページに記載がなされているので、参考としてみてください(*- -)(*_ _)ペコリ

なお、蓑山(美の山公園)には電灯が無いようなので、懐中電灯などの明かりの持参は必須。寒さ対策もお忘れなきよう…。

少々長くなりましたが、以下からが登山の模様となります。こちらも併せてご一読いただけますと幸いです(*- -)(*_ _)ペコリ

  

【ここから登山記録】最寄り駅の親鼻駅までの模様

皆様は最近、『勘違いをして失敗した』ことはありますか?

私については、今回がまさに勘違いで失敗をしてしまった登山となりました。

画像出典:イラストAC

その失敗はずばり『桜の開花時期の見誤り』です。

  

平地では続々と桜の開花が報道され、私自身もどの山に桜を見に行こうか』と検討していたわけですが…。

標高が高いところに位置している桜は開花も若干遅れてしまうのは当然のことです。

  

そんな小学生でもわかりそうなことを完全に失念し、『取り敢えず、桜で有名な蓑山にでも行くべ。』と繰り出してしまったわけでございます。

  

そんなこんなで、あるはずの無い満開の桜を追い求めた旅。始まります。

(なお、眺望や遺跡などをオプションに加えていたことで、総じて満足の行く登山とはなりましたので、悪しからず。)

  

・・・

秩父方面へと向かう際には、必ずと言っていいほど使用するのが『特急ラビュー』です。

都内在住の身としては、特急を使用せずとも秩父地方は十分にアクセス圏内ではあるのですが、

  • 乗り換えなしの直通で西武秩父までアクセス
  • ゆったり座席
  • 移動時間の短縮
    ・・・と、これだけの理由が揃ってしまうと逆に使わない理由がない。

(なんだか最近特急ラビューばかり使っていますね…。次回は違う方面へと登山へ出かけたいところです・・・。)

  

西武秩父駅に到着したら、いつものごとく連絡通路を使用して『御花畑駅』までアクセス。徒歩で5分といったところ。

  

前々回の『破風山(皆野アルプス)』の記事では、御花畑駅の前にある『昭和レトロ喫茶一期一会』が気になっていて、『一度入ってみたいなぁ~。』と記事を書いておりました。

・・・が、今回も立ち寄らず。(営業時間前なので仕方がなかった…。一体このお店にはいつ訪れるのか…。)

  

代わりと言っては何なんですが、もう一か所気になっていた『ハナユウ』さんという駅直結の立ち食いそば屋さんに入ってみることとしました。

御花畑駅全体が昭和レトロな雰囲気を醸し出してる駅ですが、それは『ハナユウ』さんと『一期一会』さんというお店の雰囲気がそうさせていいると言っても過言ではないように思います。

なお、立ち食いそば屋さんですが、少数ながら座席もあります。

  

早速、一杯注文~。

まず第一印象ですが『かき揚げがでかい!』ということ。これはなかなかボリューミー。

肝心の味はというと・・・。

とび魚のあごだしを使った汁がとても美味しかったです。

(ここら辺は素人の食レポですが、)香りが非常に香ばしく、食欲がそそられます。汁についても、味がしっかりときいており、関東人に合いそうな味です。麺とかき揚げのボリュームもあって、かなり満足な一杯でした。

せなか
せなか

なお、帰ってから知ったのですが、ハナユウさんは『立ち食いそば名店100選』にも選定されている有名店だったようですね。

『はなゆう』
住 所:埼玉県秩父市東町21(御花畑駅の改札を出てすぐ)
 ※ 立ち喰い蕎麦屋が2店舗ありますのでご注意を。ポテくま君の看板が目印です。
時 間:7:30~14:00まで
定休日:水曜日

  

・・・

さて、お腹も満たされたので、蓑山の登山口のある『親鼻駅』へと向かいます。

ちなみに、駅周辺の散策をしていたら危うく電車に乗り遅れるところでした。あぶない、あぶない…。

  

秩父鉄道は埼玉県の北部を東西に横断する路線となっています。

個人的には、秩父鉄道の『レトロな車体』『車窓から眺められるのどかな田園風景』が気に入っています。乗るたびになんだかノスタルジックな気持ちになるんですよね。

地方の鉄道や路線バスについては、少子高齢化・過疎などによって存続自体が危ぶまれているのは周知の事実です。(実際私が高校に通うのに使っていた地元の路線バスも、廃止が決まったばかりです…。)

近隣住民の方々の生活の足になっている側面もあると思うので、微力ながらも、登山においては、公共機関を使用出来たらと考えています。

…という独り言でございました。

  

・・・

そんなことを考えている内に『親鼻(おやはな)駅』に到着です。

駅名の看板にはでかでかと『美の山登山口』と記載されており、いかに地元に根差しているかが分かった気がします。

  

親鼻駅の前には満開の桜並木がお出迎えをしてくれていました。

『これは、山頂の桜についてもとても期待ができる!』と思っていました。この時はね…。

  

【ここから登山の模様】蓑山(美の山)登山口まで

さて、早速ですが蓑山の登山口へと向かうこととします。

こちらでは、簡易ではありますが、親鼻駅からのアクセスのご紹介です。

➀まずは駅の路線を横断して、国道140号線(彩甲斐街道)方面へと出ましょう。

親鼻駅にも至る所に案内板が出ています。

②国道に出る前の看板にもあるように、国道沿いの歩道を50メートルほど進んでから、横断する必要があります。

③『不動尊萬福寺』の看板が目印です。こちらの横断歩道を渡って、国道から脇道へと入ります。萬福寺方面へと進みましょう!

④そのまま道なりに進んでいくと、『西光山萬福密寺』の大きな石柱あり。

ちなみに石柱の奥に見える建物は『皆野スポーツバッティングセンター』です。こちらの建物を目印としていけば迷う心配はないかもしれません。

⑤バッティングセンター脇の道を進んで3分ほどで美の山の登山口となります。

  

ちなみに親鼻駅から登山する場合は『関東ふれあいのみちコース』『仙元山コース』に分かれています。どちらを使っても山頂の手前で合流することとなりますが、私は『安心と安定』の関東ふれいあいのみちコースを使って進んでいくことにしました。

  

『仙元山ルート』を使ってみたい!という方は、国道140号線を渡ってすぐのところに、『萬福寺観光トイレ』があるので、そちらを目印にすると良さそうです。

地図上では、上記のトイレの脇から登山道に入るようです。

  

・・・

さて、相も変わらず、登山開始まで非常に文面を割きました。申し訳ございません(*- -)(*_ _)ペコリ

いよいよ登山開始でございます。

  

『関東ふれあいのみち』を辿って山頂まで

さて、蓑山の標高は581mとなっており、低山にカテゴライズされる山にとなります。

画像は登山口に至る間で撮影した蓑山(美の山)

しかしながら、一応、独立峰となっているわけでそこそこな高度を上げていくこととなります。

  

山頂直下までは、正直、書くことはあまりありません。樹林帯の登山道を辿ってひたすら高度を稼ぎます。

なんだか裁縫セットの糸穴を思い出させる樹木です。

  

平坦な区間もありますが、基本は登り基調の登山道となります。

  

道中でツツジの群生地を抜けていきます。この時はまだ4月の上旬と言うことで、さすがに早かった。

ただ、すごい数が群生していたので、季節を選んで登ればかなり見ごたえはありそう。

  

登山道に石段が混じり始めたら山頂が間近な合図となります。もう少し頑張りましょう!

  

石段の区間を過ぎると視界が開けた場所に出ます。『見晴園地』というポイントで、ここで振り返ってみることお勧めします。

上の写真の右側手前に見えているのは桜でしょうか?だとしたら、『すごく良い場所に咲いているなぁ』とこのブログを書いている時点で思ったり。

左側奥に見えているのは日本百名山にも選ばれている『両神山』となります。先々週に皆野アルプスでもご対面していたばかりだったので感動は全くなし。

見晴園地からは、『蓑神社へ寄り道していくルート』『花の森を抜けて山頂へと向かうルート』の分岐となりますが、私はそのまま『花の森』方面へと向かいました。ただ、ここまでくるとほぼ山頂直下なので、周遊して蓑神社も後から見に来ることも可能な範囲です。

  

・・・

さて、いつの間にかアスファルト舗装となった登山道を進んでいきます。

グイグイと山頂方面へと進んでいきます。

  

ようやく『花の森』に到着。もうすでにここは山頂みたいなものです。

「花の森」では、花弁が緑色のギョイコウなど、約60種、250本あまりの里桜を見ることができます。

出典:皆野町観光協会ホームページ

  

私が訪れたときの開花状況は、一本だけ満開の桜があって、その他はまだ『咲き始め』と言ったところでした。

この時点で若干の違和感を覚えつつも、『山頂の公園眺める桜もさぞきれいなんだろうなぁ。』と淡い期待を抱きつつ山頂へと向かいます。(フラグ)

   

蓑山(美の山)山頂の様子

さて、『埼玉県立美の山公園』に到着しました。コースタイムは親鼻駅から1時間30分でした。

山頂についてようやく気付くのですが、桜が思っていたほど開花していないような…。

  

むしろ脇にある『梅の木』の方が見ごろを迎えており、軽く違和感を覚えます…。

何かがおかしい・・・。

  

・・・

すみません。

もったいぶっていますが、『ようやく山頂で桜の開花時期を勘違いしていた』ことに気が付きました。

私が訪れたのは4月の『上旬』で、本格的な桜の見ごろを迎えるのは4月の『下旬』からのようです。

山頂のパンフレットで確認をしたときは、

崩れ落ちてしまいそうになりました…。

  

『下界の桜が見ごろだから、蓑山の桜も見ごろだろう』という先入観が生んだミスとなったのでした…。

せなか
せなか

…っとまぁ、こんな凡ミスをかましてしまったわけですが、山頂の景観も一級品ですので、桜だけにこだわらずとも楽しめる山ですよ。(桜が満開ならもっと良い山だけど。)

  

・・・

…とまぁ、満開の桜は見逃してしまったわけですが、折角、ここまで来たのだからせめて山頂だけは踏んでいかなくてはなりません。

蓑山(美の山)の正式な山頂については、奥まった場所にあって若干、わかりにくい場所に位置しています。

山頂碑の場所は『山頂展望台』から直進してすぐとなります。奥に見えるレーダー鉄塔のようなものが目印。

  

というわけで、今度こそ正式に蓑山(美の山)に登頂です。

なお、『蓑山』なのか、『美の山』なのか。どちらの表記が正しいのかは不明です。

県や町のホームページでも記載が統一されていなかったりしますので、果たしてどちらで記載をすべきなのか…。
古来から使用されているのは『蓑山』のようですが、字面の観点から『美の山』と表記したほうがキレイな印象を与えるという自治体の思惑があったと予想しておきます。

  

・・・

さて、山頂も無事に踏んだことなので、山頂直下に広がる『美の山公園』をブラつくこととします。

公園は県立となっており、なかなか豪華に整備されています。

どこが豪華かと言われると、それはズバリ、展望台の多さです。

  

  • 山頂展望台
  • 入口展望台
  • パノラマ展望台
  • 東展望台
    ・・・と4か所も整備されています。

  

まずは、一番目立つ『山頂展望台』へ。

公園の一番目立つところに位置してます。おそらく来た人の99%が登って帰る場所

  

『山頂展望台』からの景色はというと、こんな感じです。

ほぼ360°に展望が開けています。埼玉県さんは本当に良い場所に展望台を建ててくれました。

  

続いて『東展望台』

  

こちらからは、その名の通り美の山の東側に連なる『比企三山』の景色を楽しむことができます。

ちなみに上の写真の右奥の一番標高が高い山が比企三山の『大霧山』となります。
写真左側の草原のようになっている場所が『秩父高原牧場』で、5月中旬から6月上旬には『天空のポピー園』が有名な場所でもあります。

『天空のポピー園』については、大霧山とセットで歩きたいと思っていた場所ですが、2025年度については、既に中止が決定されています。

『2024年度の生育状況・開花不良を受け、改めてお客様にきれいなポピー畑をお届けするために、十分な対策を講じる期間が必要と判断し、令和 7 年度のイベント開催を見送ることを決定しました。』

出典:ポピーまつり実行委員会事務局

  

最後に『入口展望台』へ。
(『パノラマ展望台』については、気付かずに下山してしまいました。申し訳ございません。)

写真の左側に見える建物が展望台です。

  

眺望自体はこの『入口展望台』がベストな場所という印象。

この日は曇り空と春の霞で不鮮明な映りになっていますが、山頂直下の秩父の街並みと奥にそびえる武甲山のコントラストが印象的な景色でした。

なお、こちらの展望台で写真を撮影してくださった方、誠にありがとうございました。

『すごくドラマチックな写真が撮れたよ~♪』とのことでしたが、本当にドラマチックに撮影していただきました(*- -)(*_ _)ペコリ

  

・・・

さて、各所にある展望台も目立つのですが、一番目を引くのがコチラの建物です。

『関東ふれあいの道 インフォメーションセンター』

  

『関東ふれあいのみち』と言えば、首都圏のハイカーなら一度は使用したことがあるのではないでしょうか?

折角なので、入場してみます。(無料)

  

中の様子はこんな感じ。

狭いですが豪華な造りで、『お金かかってんな…。』ということが実感できます…。

  

内部には埼玉県内の『関東のふれあいのみち』の説明パネルが設置されています。

  

そもそも、関東ふれあいの道とは・・・

関東地方、一都六県をぐるりと一周する長距離自然歩道で、総延長は約1,800kmです。東京都八王子梅の木平を起終点に、高尾山、奥多摩、秩父、妙義山、太平山、筑波山、霞ヶ浦、九十九里浜、房総、三浦半島、丹沢などを結んでいます。

出典:環境省ホームページより抜粋

日本の国土の全長が約3,500㎞なので、その約1/2の距離になる計算です。改めて調べてみると、思ったよりも大規模な遊歩道だったようで、軽く戦慄してしまいました。

せなか
せなか

ちなみに、コースの数は160本あるようです。道理で関東近郊の山に行くとそこらじゅうで見かけるわけです…。

  

・・・

さて、山頂のご紹介はこの位にさせていただきますが、紹介しきれなかった部分が少しでも伝わるように何枚か写真を並べさせていただきます。ご参考までに。

  

・・・  

余談ですが・・・

蓑山(美の山)の山頂を散策して見ての全般的な感想ですが、『おそらく私が登頂した山の中でもトップクラスの豪華な山頂』という印象でした。

  • 各所に設置された展望台
  • 多くの台数が駐車できる駐車場
  • 立派なインフォメーションセンター
  • 大規模な桜の植樹

・・・などなど。一体どのくらいの費用が投じられているのでしょうか。

  

美の山公園は県立となっています。

税金の元を取るためにも、埼玉県民の方は、是非、訪れてみてはいかがでしょうか?

(私も6年間は埼玉県民だったので、少しは元が取れたかしら。)

  

和銅黒谷駅方面へと下山

山頂をたっぷりと堪能したので下山を開始します。(一時間以上は滞在してました…。)

今回もプチ縦走と言うことで、『和銅黒谷駅』方面へ。

  

(時間も中途半端だったのもありますが…)親鼻駅からと比べて歩いている人は少数な印象。

ただ、登山道の踏み跡は明瞭で迷うことはありませんでした。

  

しばらく下山していくと集落へと行き当たるのですが、この場所がまるでユートピアのように美しい場所で印象に残りました。

あまりにキレイだったもので4枚も写真を貼ってしまいました。しかも、山頂を降りると満開の山桜が迎えてくれるという粋な演出。

  

こちらの集落からもう少しだけ下ると開けた遺跡のようなものが姿を現します。

折角なので寄り道をしていくこととしましょう。

  

【寄り道①】『日本通貨の発祥の地』 和銅採掘遺跡へと寄り道

まっすぐと駅へと向かっても良いのですが、下山ルートのほぼ隣に位置しているため、寄り道することをおススメします。

なかなか面白いモニュメントもあるようなので。ルートから外れて5分ほどです。

  

のぼりと遊歩道がバッチリと整備されているので迷う心配はなし。

  

さて、『和銅採掘遺跡』に到着です。見てのとおりですが、こちらの全長4mのモニュメントが印象的な場所です。

隣に並んでみると、その大きさは一目瞭然です。気合入ってますね。

西暦708年、武蔵国秩父郡から銅が献上され、これを喜んだ朝廷は年号を「和銅」と改元し、日本最初の貨幣「和同開珎」を発行しました。(中略)その「和銅」が採掘された跡が、今もなお秩父市黒谷の和銅山に残されています。ここを中心とした一帯が「和銅遺跡」です。

出典:秩父市和銅保勝会ホームページ

日本で最初に発行された貨幣の元となる銅が、この場で採掘されことにちなんでいるようですね。

  

実際に銅が採掘された際の『露天掘り』の跡も残っているようです。

  

また、案内板できちんと歴史の解説がなされていることからも、地元の方々は歴史を大事にされているんだなと言うことが伺い知れます。

  

ただ、申し訳ないのですが・・・

こちらのモニュメントのインパクトが強すぎて、他があまり印象に残らない。

以上、和銅採掘遺跡の模様でした。

和銅採掘遺跡
・住  所:〒368-0001 埼玉県秩父市黒谷1918
・アクセス:アクセス:『和銅黒谷駅』から徒歩6分

  

・・・

余談ですが、和銅黒谷駅のホームからは、山の中腹に『和銅』のモニュメントを確認することができました。

和銅黒谷駅のホームから撮影

大切にされています。和銅採掘遺跡。

    

【寄り道②】『聖神社』でご参拝

さて、もう一か所寄り道をしていきます。和銅黒谷駅の近隣にある『聖神社』です。

『銭神様』と呼ばれて親しまれている神社で、薄給で貯金すらままならない自身にとっては、是が非でも立ち寄っていきたい場所でした。

  

私のようにお金で悩んでいる方が多いのか、神社はなかなかの賑わいを見せています。(失礼)

私と同様に登山ザックを背負って参拝されている方もチラホラ見かけました。もしかしたら、蓑山と聖神社をセットで周るのは定番ルートなのかもしれません。

私の番が来ると、『出世してお給料が増えますように!』と俗っぽいことをお願いさせていただきました(*- -)(*_ _)ペコリ

そして、こちらの『願いを叶える小槌』についても、軽く10回位は振っておきました。  

  

社務所では御朱印も販売されていたので、バッチリと購入。

これで金運もバッチリ上昇だぜ!

   

ただ、わかっているんです。神頼みだけではなくて、自身もきっちりと努力しないといけないんですよね・・・。

  

聖神社(ひじりじんじゃ)
・住  所:〒368-0041 埼玉県秩父市黒谷2191
・アクセス:『和銅黒谷駅』から徒歩6分

(※)聖神社には駐車場はありますが、2~3台分しかありません。土日は大変混み合うようなので、公共交通機関でのアクセスをおススメします。

  

無事に登山と参拝を終えて、レトロな雰囲気の和銅黒谷駅から帰路につきましとさ。

  

【寄り道③】西武秩父駅の『田舎家』で〆

登山後の〆は、秩父に来たらほぼ毎回寄っている『田舎家』さんでいいただきました。

こちらの食事処『田舎家』さんの魅力は以前の『破風山』登山の記事で、これでもかというくらい記載しておりますので、興味のある方は、是非、どうぞ。

  

おわりに

桜の開花時期の勘違いに気付いた時は、ガックシしましたが、今、振り返ってみるとそんなに悪い一日では無かった。

むしろ充実していたなぁと感じている今日この頃です。

執筆しているブログの文字数は計測できるのですが、今回の記事では約13,000文字となっており、なんだかんだで見どころ満載の一日だったと実感しているわけです。

  

花の開花時期を見誤ったとしても、晴天に恵まれていなかったとしても、登山をやり切ったという満足感が送させてくれるのだと感じました。

そして、あまり落ち込んでばかりいると人生楽しくないしね!

なんつって。

  

・・・

さて、ここまでお付き合いをいただき誠にありがとうございました。

これからも、皆様が登山の旅に出る足掛かりとなるようなブログ執筆が出来れば良いなと考えている次第です。

  

ここまで読んでくださったあなたの登山が、失敗してもきちんとリカバリーできるものとなりますように。

  

それでは。

  

・・・

  

  
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