
本記事では、礼文岳登山口までのアクセス方法、コースタイム、登山の模様を写真などを用いて説明しております。
今回は礼文島の最高峰である礼文岳へ登山してきました。標高は490mです。
3日間過ごした利尻島を後にして、訪れたのが『花の浮島』として名高い礼文島です。
日本百名山の完踏を目指している身からすると、利尻山を登頂することが今回の旅の最大の目的ではありましたが、『せっかく北の果ての離島まできたというのに、礼文島に寄らずに帰れるか!』
・・・と言うことで、少々、強引ですが礼文島へも立ち寄って参りました。

訪問時期は9月の冒頭ということで、この島が一番輝く季節を外してしまっているわけですが、それでも『小さな島でありながら、この島の雄大さと美しさは際立っているなぁ』と感じる一日になりました。
今回はそんな礼文島への訪問と最高峰である礼文岳登山の記録となっております。
礼文岳への登山を計画されている方には参考となると思いますので、ご一読いただける幸いです(*- -)(*_ _)ペコリ
礼文岳登山口までのアクセス・コースタイム
こちらでは、礼文島にたどり着いた前提で、島内から礼文岳の登山口までのアクセスを紹介しておりますので、悪しからず。
なお、礼文島までのアクセスについては、以下の記事を参考としてみてください(*- -)(*_ _)ペコリ
アクセス情報・歩いたコース
礼文岳の登山口については、『内路(ないろ)』の登山口のみとなっいます。
以前は『起登臼(きとうす)』にも登山口があったようですが閉鎖され通行禁止となっていましたので注意が必要です。

従って、礼文岳の登山については『内路登山口』からのピストンとなります。
礼文岳登山口までのアクセス
礼文島の玄関口である香深港から礼文岳登山口のある『内路』バス停までは、そこそこ距離があります。歩いていくのは諦めた方が良いです。
従って、登山口までのアクセスについては、素直に路線バスを使用するかレンタカーやレンタルサイクルを借りることをおススメします。
・内路バス停の目の前が登山口になっています
・数台程度ですが、駐車場も整備されています
・公衆トイレも有り
・ただし、食料などを補給できる商店などは周囲に無し


位置情報については、以下を参考としてみてください(*- -)(*_ _)ペコリ
礼文岳の登山口までバスでアクセスする方法
最新のバスの時刻表については、宗谷バス様(礼文エリア)のホームページでご確認をお願いします。
船の就航と接続して運行されているようで、あまり待たずに乗車することができました。
なお、『香深フェリーターミナル』バス停から礼文岳登山口のある『内路』バス停へ向かう場合は、『船泊方面行』のバスに乗り込みましょう。

ちなみに、バスの乗車時間は約20分、運賃は670円でした。
バス停は香深フェリーターミナルの出入り口から出てすぐのところにあります。迷う心配はないでしょう。
礼文島でレンタカーが借りられる場所
礼文島の玄関口である『香深港』周辺でいくつかのレンタカー屋さんが営業されています。
礼文島のハイシーズン中(5月~7月)は、どこもレンタカーはすぐに予約でいっぱいになってしまうようなので、早めに予約を行った方が良さそうです。
いずれも、『香深港』の周辺で、歩いてアクセスが可能です。
① トヨタレンタリース旭川 礼文店
参考URL:トヨタレンタリース旭川礼文支店さん公式ホームページ
② 日産レンタカー 礼文カウンター
参考URL:日産レンタカー礼文カウンターさん公式ホームページ
③ 礼文観光レンタカー
※こちらについては公式HPを見つけられませんでした。電話等で確認をお願いします。
香深港周辺でレンタルサイクル・バイクが借りられる場所
レンタルサイクル『CatRock』さんでは、レンタルサイクル・バイクが借りられます。
香深港を出てすぐのところにありますので、こちらも候補としてみてはいかがでしょうか?
コースタイム
写真を撮ったりしながら、かなりのんびり歩いていますが、ご参考までに。
- 10:05礼文島到着
- 10:40『香深港フェリーターミナル』バス停から船泊方面バス乗車
- 11:01礼文岳登山口着(内路バス停)
- 12:35礼文岳 登頂!
※ 長めの休憩含む
- 15:30下山完了
※ 下山のコースタイムは1時間ほど
- 16:29バスに乗って香深港周辺の宿へ
少々、長くなりましたが、以下から記事の本編です。
礼文島・香深港から礼文岳登山口までのアクセスの模様
利尻島での滞在を終え、いよいよ礼文島が見えてきました。


この島では一体どんな風景と出会えるのか楽しみでなりません。心はまさに新入社員のようです。
さて、無事に礼文島に到着です。
こちらは、礼文島の玄関口となる香深港のフェリーターミナルとなります。


早速、島のマスコットキャラクターの『あつもん』がお出迎えしてくれました。
礼文島については、到着した香深が最も栄えているエリアになります。


市街をゆっくり散歩してみたい気もしたのですが、『フェリーの就航に合わせて路線バスが出発するようになっている』ようで、イソイソとバス停へと向かいます。
散策は下山後にゆっくりと行うことにしましょうか。
なお、バス停についてはフェリーターミナルを出てすぐのところにあります。見つけられない方が難しい位です。注意力散漫な私ですら見つけられたのだから、皆さんも大丈夫です。
こちらから、礼文岳の登山口である『内路(ないろ)』バス停まで向かいます。
内路までの運賃は670円で、乗車時間は20分ほどです。
バスに乗り込むと、『基本的にずっと海岸線の車道を走っていくため、海側の座席に座るのがおススメ』です。

車窓からは、先ほどまで滞在していた利尻島と利尻富士の雄姿を眺めることができました。
本当に目立つ山だこと。
・・・
さて、無事に登山口までたどり着くことができました。


バスから降車されたのは私を含めて5~6人ほどで、ほとんどの方は終点である『スコトン岬』まで行かれるようでした。

なお、現在、礼文岳の登山口は『内路』の登山口のみとなってます。以前は『起登臼(きとうす)』という地点にも登山口があったようですが閉鎖され通行禁止となっていますので念のため。
駐車場にも既に何台か車が停まっています。ナンバープレートを見るとすべて『わ』ナンバーで、恐らく全員がレンタカーを借りて来られたようです。
帰りのバスの時間もありますので、早速、出発することとしましょうか。
登山口から礼文岳山頂までの模様
登山冒頭はいきなりグイっと急登からのスタートです。
前日の利尻山の登山をこなしていたため、さすがにこの日の朝は体が重かった…。

とは言え、こちらの礼文岳については、標高は490mと低山の部類に入ります。
登りに関しても、最初と最後にちょっときつめの坂がある程度なので、簡単に登れてしまう山なんですけどね。
そして海抜45mの地点に来ると、徐々に樹林帯に入っていきます。

というか、まだ45mしか登ってないのに息をゼェーハァーさせています。
これは先が思いやられる…。
ただ、この地点で後ろを振り返ってみると、なかなかナイスな風景が広がっていました。

礼文島のポテンシャルを垣間見ることができた瞬間です。
なんだか、『これぞ北海道!』という感じで、雄大な草原と海原が広がっていました。
・・・
登りをクリアするとしばらくは樹林帯の平行移動が始まります。


冒頭の雄大な景色はどこへ行ってしまったのか…。
なんだか、礼文島に来ている気がしない登山道が続きます。
別名『花の浮島』と言われる礼文島ですが、さすがに9月ともなると花の見ごろは過ぎてしまっているようです。
気持ちばかりの小さな花がわずかに咲いていいるだけでした。


そして、『この花々の名前を僕はまだ知らない。』
相変わらず、花の名前を見分けられる気がまるでしません・・・。
ちなみに、『レブンアツモリソウ』などこの島特有の花々を眺めたいのであれば、6月中旬~あたりに訪れる必要があります。
ただ、その時期の礼文島は混雑必死。宿を押さえるのも争奪戦のようになるのだとか。
・・・
そうこうしていると、樹林帯を抜けてパッと景観が広がります。

眼前に見えるのは目的地である礼文岳の山頂です。
山頂までは、そこそこ急登ですが気持ちのいい草原が広がっています。
なんか、やっと礼文島に来た気がしてきました。
ここからだと15分ほどのコースタイムなので、サクッと登り切ってしまいましょうか!
礼文岳山頂の様子
そういうわけで礼文岳の山頂に到着です。標高は490m。

この瞬間だけは、礼文島で一番高いところにいる男の図
そして、礼文島に到着して3時間も経たないうちに、この島の最高峰に登頂してしまいました。
山頂は紛れもなく360°の大展望です!島内を一望に付すことができます。


気象条件が良ければ、利尻島や利尻富士まで眺めることができるようなのですが、残念ながらこの日は雲が多く眺めることは叶いませんでした。
ただ、礼文島の最北端である『スコトン岬』や『ゴロタ岬』なんかのビューは抜群!

そして、礼文島の最高峰に登頂した男Part2

こちらの写真を撮影していただいた方とヤマップでお友達とならせていただきました。
その節は、写真撮影も含めて、本当にありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
こういう交流も旅の醍醐味だったりしますよね。
なんでも、その方は北海道在住とのことで、『礼文島トレイルオフィシャルウェブ』で紹介されている礼文島の7つの公式トレッキングコースの完全制覇を狙っているとのことでした。
ちなみに、わたしも翌日に『岬めぐりコース+礼文8時間コース+礼文林道コース』という礼文島の3分の2ほどの距離をつなげて歩くという、バカみたいな計画を立ていたので、参考にいろいろと話を聞かせていただきました。
ちなみに、計画は途中で見事に挫折することになりました。
その時の模様については、翌日の記事をご覧ください…。
ちなみに、下の写真の左側の海岸線を延々と歩くことになるのですが、果たしてどうなるか…。

そういうわけで、礼文島最高峰からの景色を存分に堪能して、下山しましたとさ。
下山後の香深港周辺の様子と花火大会!
下山時の模様についてはバッサリと省略~。どうせ、ピストンなので特に目新しいこともありませんでしたね。


ただ、特徴的な雲の模様が気になったかな。そのくらいです。
・・・
香深フェリーターミナル行きのバスに乗って、香深地区に戻って参りました。

今日から2泊3日でお世話になる『れぶんしり』さんです。

なんでも『9月に入るとグッと観光客が減る』とのことで、今回の2日間の滞在が実現した経緯があります。
平日だったというのも大きかったかもしれない。
価格も他のホテル・旅館に比べて、非常にリーズナブルだったと思います。


館内も非常に清潔で大浴場があったのも、個人的にはポイントが高かったです。
・・・
部屋で少々、休憩したのち香深の散策出かけてみることに。
今回の離島の旅が始まる前から心配していたのが、『離島だけど島内で登山中の行動食などを購入できるような場所はあるのか?』という問題です。
結論から言うと、『その心配は杞憂』でした。

礼文島の香深港周辺であれば、ホテルや旅館が密集しているように、人口や商業施設も集中しているようです。
商店なんかも一通り揃っていて、何不自由することなく過ごすことができました。
ちなみに、少し歩きますが『セイコーマート』についてもきちんと運営されていました。
香深港のすぐわきには『うすゆきの湯』という温泉施設があって、旅の疲れも癒せるようになっていました。

ホテルの浴場で済ませてしまっていたので、入場はしませんでしたが、トレッキング終わりに訪れたならば、さぞ幸せな気分になれたことでしょう。
飲食店も結構な数が営業していました。
そのなかでも、本日は『さざなみ』さんをチョイス。店の前を通りかかった際に名物の『たこカレー』の非常に良い香りに抗うことができませんでした。


まずは、ビール!


そして、当然(?)カレーも大盛で注文させていただきました。
ちなみに、カレーに限らず、海鮮系のメニューも豊富だったので、礼文島へ訪れた際には検討されて見てはいかがでしょうか?
お腹を満たしたところで、改めて香深港へ。
夕日に映える利尻富士。ここから眺めはすごくきれいでした。

そして、今日が終わってしまうと、残すは明日と帰路に就く最終日だけとなります。
この旅が終わりに差し掛かろうとしているのに一抹の寂しさを感じる瞬間でした。
・・・
…さきほどからなんか周りが騒がしいなと思い、港の係員の方に聞いてみたのですが、なんと『8月中旬からずっと延期になっていた花火大会が、今日開催される。』とのこと。
こんなの鑑賞しない手はない!やはり、持ってる男は違うな。
・・・
19時の定刻通りに花火大会は始まりました。

カラフルな光が夜空と海原を幻想的に照らしていきます。
基本的に人混みは苦手としているので、こういう花火大会って、あんまり来る機会が無いのですが、改めて花火っていいな~と思いました。
様々な花火が真っ黒なキャンパスを照らしていきます。


登山以外で久しぶりに夏を感じられた瞬間でした。
・・・
どこからともなく、花火大会終了のアナウンスが流れてきます。
本当にあっという間の時間でした。

硝煙の香りが漂うなか、宿までの帰路についていると、なんだか少年時代の祭りの後のことを思い出しました。
祭りが終わったあとの、寂しさと静けさを感じながら帰路につきましとさ。
礼文岳登山を終えて
こうして、礼文島での一日目の時間はあっという間に過ぎ去っていきました。
礼文岳については、標高も490mと低山の部類に入り、初心者であってもとっつきやすい山岳であると思います。
(ただ、その分、礼文島までのアクセスが非常に大変ですが…。)

山頂まで登りきれば、礼文島という小さい島でありながらも、雄大さを秘めた神秘的な様相をきっと感じ取れると思います。

礼文島と言えば、島北部の『スコトン岬』や島南部の『桃岩展望台』・『北のカナリアパーク』などがメジャーな観光地となっていますが、是非、絶景の眺めを求めて礼文岳にも挑戦してみてはいかがでしょうか?
ここまで、ご覧いただいた方で『わたしも礼文岳に登ってみたい!』と思っていただけならこれほど嬉しいことはありません。
翌日の『礼文島トレッキングコース』を歩いたときの模様も記事にする予定なので、たまにで良いので覗いていただけますと幸いです。
それでは。
・・・
今回のブログの前日譚についても興味がありましたら、是非、ご覧ください(*- -)(*_ _)ペコリ
【1日目(利尻島へのアクセスと稚内観光)】
【2日目(利尻島一周サイクリング)】
【3日目(利尻山登山)】
【4日目(前半)】
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