【銅(あかがね)親水公園】わたらせ渓谷鐡道で行く、ノスタルジックな足尾の旅【アクセス】

登山に関する雑記

今回は皇海山登山に向かう前日に、銅親水公園に訪れた際の模様を紹介させていただきます。

そもそも銅親水公園とは、かつて「日本一の鉱都」と呼ばれた足尾銅山の荒れ果てた景色を改善すべく公共事業の一環としてつくられた公園です。

  

足尾は鉱山都市として栄えていたころは活気があり、日本の産業発展に大きく貢献していました。

しかし、やがて銅の採掘量が激減し、昭和48年(1973)に閉山となってからは、人も離れ、一気に衰退の一途をたどります。

  

また、足尾銅山と言えば、やはり日本初の公害としても有名な足尾鉱毒事件についても触れないわけにはいけないでしょう。

足尾銅山の坑内から流れ出る水が渡良瀬渓谷に流れ込み、渓谷の水が汚染されていきました。渓谷は魚も住めないような環境に成れ果ててしまいます。

さらには、選鉱所や精錬所から排出される煙によって大気も汚染され、美しい渓谷の自然は失われていき、鉱山一帯がはげ山のように荒廃してしまいました。

ただ、今では地元の小学生やNPOの植樹活動の尽力もあって、山肌に多くの緑が戻ってきています。
(写真は10年前の3月ごろに撮影したモノです。)

  

そんな悲しい歴史のある足尾ですが、何故、銅親水公園を紹介するのかというと、個人的にすごく気に入ったから!…です。

  

私が銅親水公園に訪れた経緯は、翌日に皇海山登山を控えていたため、その前座として簡単に散歩していこうかなと、軽い気持ちで訪れた場所でした。

しかしながら、実際に足を運んでみると、『足尾銅山の遺構群』『砂防ダムの雄大な眺め』を見て、のんびり歩きたいと思われた方には打ってつけの場所であり、是非、お勧めしたいなと思わされる場所でした。

そのほかにも、『わたらせ渓谷鉄道からの車窓』の眺めや『まるで時が止まったような足尾の街並み』など、なんだかとても懐かしい気持ちにさせてくれました。

  

以下、記事本編でアクセスや実際に歩いたときの様子など写真付きで紹介しておりますので、ご覧いただけますと幸いです。

~登山日:2023年7月16日(記事執筆:2024年5月12日)~

なお、皇海山に登山をした記録についても、以下の通り記事にしておりますので、併せてご覧いただけると嬉しいです。

また、皇海山に登山するに当たって気を付けたい点なども以下の通りまとめております。

  

アクセス情報

公共交通機関でのアクセスは2通りあります。

①わたらせ渓谷鐡道の終着点である、【間藤駅(まとうえき)】から徒歩で40分ほど
②日光駅から【市営バス足尾行き】に乗車し【赤倉バス停】で下車。そこから徒歩25分ほど

なお、銅親水公園には、駐車場が整備されており、マイカーの方がアクセスは簡単でしょう。

私が実際に訪れたのは際は、【間藤駅】から徒歩で向かいましたので、そちらの模様については記事の本編でご紹介させていただきます。

わたらせ渓谷鐡道の車内から見る自然の形式と鉄道施設

わたらせ渓谷鐡道(通称:わ鐡)は、群馬県の桐生駅から間藤駅(まとうえき)をつなぐ、いわゆる第三セクターが運営している鉄道となっています。

  

わたらせ渓谷鐡道に乗車して、まず、お勧めしたいのは車窓からの景色でしょうか。

足尾の奥地に進むにつれて、渡良瀬渓谷の美しい自然を眺めることができます。

  

また、車窓からはレトロな鉄道施設や橋を眺めることができて、私自身、一時間以上、鉄道に乗車していましたが、全く飽きることがありませんでした。

わたらせ渓谷鐵道では、開業当初に建設された鉄道施設が数多く現役で活躍しています。 その文化的価値が認められ、駅舎や橋梁・トンネルなど、38の鉄道施設が登録有形文化財となりました。

わたらせ渓谷鐡道株式会社HPより抜粋

  

私の本来の目的は登山であったため、立ち寄ることはできませんでしたが、『列車レストランの清流』や『温泉施設』なんかが併設されている駅もあって、一日観光するにしても、時間を持て余すことはなさそうです。

  

また、日本一の銅山であった足尾鉱山の坑内についても、トロッコ列車に乗って探検することができます。個人的には、一度行ってみたいな~と思っている場所です。
(なお、わたらせ渓谷鐡道からのアクセスの場合、【足尾駅】もありますが、足尾銅山の坑道を観光するのであれば、最寄り駅は【通洞駅】となりますので、お間違いの無きよう。)

  

終着駅【間藤駅】と足尾銅山の遺構たち

銅親水公園の最寄りである間藤駅の様子です。

オシャレな駅舎ではありますが、人の気配はあまりありません。
観光目的で来られている方は、大抵、通洞駅や足尾駅で降車されてしまうため、ここまでくる方はあまりいないようです。

  

間藤駅からも車両の軌道跡が続いていますが、こちらは足尾銅山が廃坑となってから、既に廃線となっているようです。

名作映画の『スタンド・バイ・ミー』のように、ひと夏の冒険に出かけたくなるような景色です。
・・・が、軌道跡は立入禁止のようなので、ここまでとしておきました。

   

銅親水公園までは、のんびりと参りましょう。おそらく観光目的であろう車がたまに通るくらいで、周りはセミの鳴き声くらいしか聞こえません。

(おそらく、)古河系列の工場施設が立ち並んではいますが、休日と言うこともあってか、誰ともすれ違うことはありませんでした。

    

公園までの道中では各所足尾銅山の遺構群を見ることができます。

左の写真は足尾銅山の核心部であった『本山坑』までつながっていた軌道跡です。右は当時のトロッコに使われていた車両部品の一部です。

    

案内板なんかもあって、同時に足尾銅山の歴史についても学ぶことができます。

上記写真の右下の古河橋のある場所を通過していくと、いよいよこの旅の核心部に到着です。
ひときわ目を引くは煙突のある場所が足尾銅山の本山坑のあった場所となります。

「ひとたび勢いが盛んとなった者でも、いつかは必ず衰え滅びる時が来る」という、平家物語の有名な一節が思い浮かびます。

かつては日本一の銅の産出を誇った場所ではありますが、当時のような活気は見る影もありません。ゆっくりではありますが、徐々に自然な元の姿に戻りつつあるようです。

  

木々の合間から、砂防ダムの壮観な景色が見えてきました。かなり迫力があります。

こちらが見えてくれば、目的地である銅親水公園はすぐそこになります。

頑張っていきましょう!

  

銅親水公園の様子

さて、ここからはようやく『銅親水公園』のご紹介です。

  

早速、銅(あかがね)橋を渡って園内に入るのですが、いきなり目を引くのがこちらの堤防の眺めでしょう。

まさに圧巻の眺めです。鉱毒に侵されていたとは思えないくらい澄んだ水が流れ落ちており、背景には、青々とした足尾の山地の景色広がっています。まるでユートピアのような景観。

ここでの景色を見た瞬間に、『今日この場所に来て良かった』と感じました。

  

園内はさほど広くないのですが、もう一つ目を引くのがこちらの壁画です。

  

『国内最大規模』と言うことで、恐らく『最大』ではないものと思いますが、かなり立派な壁画です。
写真では伝わりにくいですが、実際に訪れてみれば、迫力がわかるかともいます。

  

なお、この場所は『孤高のブナ』で一躍有名となった、中倉山・沢入山の登山口にも隣接しているため、登山者のベース基地的な役割も果たしているようです。(壁画の奥のさらに奥にそびえるのが、中倉山です。)

また、『足尾環境学習センター』の売店では、中倉山の缶バッチが販売されていました。
普通の登山バッチとは違いますが、集めている方は要チェックですよ!

  

そして、こちらがその環境学習センターです。

足尾銅山の歴史や自然についての展示がなされているようです。
なお、内部は有料(大人(高校生以上)200円、高校生未満100円)ですが、お時間のある方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

営業時間:9:30~16:30(最終入館 16:00)
休館日 :12月~3月までは休館

  

銅親水公園までの旅を終えて

普段は登山記事ばかりを投稿していますが、たまには思い出に残った風景も記録に残せたらと思い、記事を作成してみました。

わたらせ渓谷鐡道の終着点である間藤駅から銅親水公園までは、昔ながらのトタン屋根の家屋や鉱山の遺構群を眺めることができて、なんだか時が止まっているような感覚に陥りました。

しかし、そうでありながらも徐々に自然を取り戻しつつある様子を見て、確かに時間は流れつつあるのだなと、なんだか不思議な感覚であったのが印象として残りました。

わたしの表現能力では、この感覚をうまく表現できないのは歯がゆいところですが…
もし、ここまでこの記事を読んでいただいた方で「わたしも足尾にいってみたい!」と思っていただける方がいたならこれほど嬉しいことはありません。

普段は登山関連の記事を執筆しています。たまにで良いので、当ブログを覗いていただけますと幸いです。

それでは。

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