今日は時間も無いし、疲れているし…。でも、軽く運動はしたいと思ったことはないですか?
私はしょっちゅう有ります。
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今回は、神奈川県大磯町にある高麗山と湘南平に登山してきました。高麗山の標高は168mです。
一つ前の高川山の登山記事でもそうでしたが、まさかの二週連続で寝坊をかますという大失態を犯してしまったため、今回も東京からアクセスが良く、サクッと登れてしまう高麗山に目を付けた次第です。
遅刻は病気とよく言いますが、寝坊も同じだと思ます…。
冒頭にも述べましたが、高麗山の標高はたった168mしかありません。また、山頂も樹木に覆われており、展望にも期待できるような山ではありません。
しかしながら、高麗山の魅力はそこではありません。
江戸時代の浮世絵師である歌川広重の作である東海道五十三次においては、その高麗山のきれいな姿が描かれています。富士山のように登る山ではなく、眺める山ということですね。
また、高麗山の山頂から少々歩いていくと、「神奈川の景勝地50選」にも選定されている、湘南平まで容易にアクセスが可能です。この、湘南平からの展望は一級品です。
極めつけは、下山時に使用した大磯駅から、日本初の海水浴場である大磯海水浴場にも近く、山も海も堪能できてしまう、まさにハッピーセット(?)のようなコースを歩いて参りました。
低山と侮るなかれ。魅力が詰まった大変すばらしいところでした!
以下の記事は、そんな高麗山・湘南平・大磯町を歩いてきたときの記録です。皆様にもモデルコースとしていただけるよう、参考としたハイキングマップや登山口までのアクセスを記載しておりますので、ご覧いただけますと幸いです。
~2023年4月23日~
アクセス・コースタイム
アクセス情報・歩いたコース
高麗山へのアクセスは、平塚駅・大磯駅から可能です。どちらからでも、距離的には、そこまで大差ありません(どちらも大体2㎞程度です。)。
高麗山へアクセスする場合は、地図アプリを使って高来神社めがけて歩いていきましょう。境内の脇に登山があります。
今回は、平塚市の公式HPに掲載されている、ハイキングマップを活用し、平塚駅→高来神社→高麗山→湘南平→大磯駅の順で歩いてきました。参考としたハイキングマップについては、URLを貼っておきますので参考としていただければ幸いです。
【参考:高麗山公園ハイキングコース】
当ブログでは平塚駅からのアクセスを紹介しておりますが、一つ向こうの大磯駅からもアクセスが可能です。
ただ、花水橋から見る高麗山は山の形がとても綺麗に見えるポイントです。少し歩きますが、是非、平塚駅からのアクセスをおススメします!
高麗山登山口にバスでアクセスする方法
なお、私は平塚駅から徒歩でアクセスしましたが、バスを活用することも可能です。
その場合は、平塚駅北口3番線から「松岩寺行き」・「湘南平行き」または、1番線から「神奈川大学校舎前行き」にご乗車し、「古花水」バス亭で下車すれば、徒歩約10分で登山口のある高来神社にアクセスが可能です。
行けばわかるのですが、高麗山はホントキレイな形をしていて、バス停までたどり着ければアクセスは簡単です。
湘南平にバスでアクセスする方法
平塚駅北口3番線から、平35系統で「湘南平」バス停で下車しましょう。乗車時間は約23分です。
車でアクセスする方法
ちなみにですが、記事本編でも紹介する湘南平については、車で山頂にアクセスが可能です(山頂付近に湘南平大駐車場(平塚市万田790番地)があります。)。
湘南平の駐車場に車を停めて、ついでに高麗山まで散歩がてら歩いてみるのもおススメです♪
コースタイム
写真を撮ったりしながら、かなりのんびり歩いていますが、ご参考までに。
- 13:10高来神社着(登山口)
- 13:20高麗山山頂
- 14:15湘南平
- 15:40旧島崎藤村邸
- 15:50大磯駅着
少々、長くなりましたが、以下から記事の本編です。
平塚駅から高麗山までのアクセス
冒頭でも少々触れさせていただきましたが、2週連続で寝坊をかましております…。
しかしなが、せっかくの休日をダラダラ過ごしてしまうのは、非常に勿体ないと思い、前々からストックしている「寝坊したときに登る山リストを参照」して、高麗山に標準を定めました。
こんなリストを用意している辺りで、本気で寝坊癖をなくす気が無いのだろうと思われるかもしれないですが、常に最悪のケースを想定しておかないと不安で仕方がない性分なのです…。
本当は始発で赤城山に出かける予定だったんですけどね…。
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さて、首尾よく平塚駅に到着です。到着時刻は11時30分。登山を行う時刻ではないですね…。
ただ、大丈夫!今日登る予定の高麗山・湘南平だけならば、2時間程度で歩き切ることが可能です。
そういうわけで、時間的にはまだ余裕があります。
そこで、いきなりですが、平塚駅から出てすぐのところにある、「Cafeシャポー」で昼食を食べてから出発することとしました。遅れを取り戻そうとする気概が全くない…。
店の外観は気取ってなくて、なんというか、精神的にお店に入店しやすい雰囲気でした。
メニューをのぞいてみると「黒カレー」なるものがおススメされていたので、そちらを注文~。
てっきり、とても辛いカレーを想像していたのですが、黒糖を使用しているらしく、ピリッとしたルーの中に優しい甘さを感じられる、非常に独特なカレーでした。
私の拙い食レポでは、なかなか魅力が伝わらないかもしれませんが、平塚駅に訪れる機会があったら、是非、寄ってみてください♪
昼食を終えて満足したところで、高麗山に向けて出発します。登山記事の冒頭で昼食を紹介をする登山ブログなんてほかにあるのだろうか…。
とはいえ、本日の行程はそこまで時間を要するものではないのでのんびり参ります。平塚駅前の商店街を抜けて車道を歩き始めると、すぐに高麗山が見えてきます。
20分程歩くと「花水橋」という橋を渡ることとなりますが、ここから見る高麗山が一番きれいに山全体を眺めることができるポイントだと思います。
ちなみに、橋の上からは丹沢山塊まで眺めることができます。向こうが丹沢方面であることはわかるのですが、一番目立つ山が果たして丹沢のどの山なのかはわからずじまい。
花水橋からもう10分ほど歩いていくと、高来神社に到着です。境内の中にある登山口から高麗山に登っていくことになります。
高来神社はこじんまりとした、落ち着いた雰囲気の神社でした。こじんまりとしているのですが、意外と人が多くて少しびっくりしました。
高来神社の由来は判然としない部分も多いようですが、朝鮮半島にあった高句麗(コウライ又はタカク)が滅亡した際の渡来人が、この近辺に居を構えたことが由来ではないかとされています。
本日の登山の無事を祈願しいきます。…とは言っても、今日の登山にかかる時間は、1時間もないのですが…。
本殿の脇にある登山口から高麗山の登山がスタート!
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さて、山頂に到着です。コースタイムはわずか10分でした。
一応、コースの道中を紹介しておくと・・・
山頂までは、「【男坂ルート】と【女坂ルート】分岐すること。」・「落ち葉が堆積していて、意外と滑りやすくなっていること。」位でしょうか。
古い石段が現れたら、ゴールは目前です。
その他は触れるべきところはありません。
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高麗山自体は山の形は非常にキレイなのですが、山頂からの展望は全く皆無です。…が、これから向かう湘南平からの展望は一級品なので、そこまでの辛抱。
何かの遺構らしきものだけが山頂に残っていました。今の高来神社は下界にありますが、もともとは高麗山の山頂に祀られていたようです。廃仏毀釈の一環で山中の社殿などは取り壊されてしまったようです。
高麗山の山頂にとどまっていても仕方がないので、休憩もそこそこに湘南平に向けて出発します。
高麗山から湘南平まで
高麗山から湘南平までは、普通に歩けば40分程度なのですが、意外にも二つの山々を越えて行くことになります。…とは言っても、辛い急登や危険個所なんかは皆無で、とても歩きやすい道でした。
まずは、八俵山。高麗山を出てすぐ。小さくてカワイイ橋を渡ればすぐに到着です。
なお、ここでも展望はありません。写真を1枚とってすぐに通過~。
ここにきて、ようやく自分が歩いている道が「関東ふれあいのみち」に選ばれていることを知りました。関東近郊の歩きやすいハイキングコースでは、ほぼ必ずと言っていいほど選定されているイメージです。
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特に苦労もせず浅間山に到着です。登山を始めて一体どのくらい「浅間山」と冠する山に登っただろうか…。
なんと、こちらの浅間山には「一等三角点」が設置されています。まずは、やさしくタッチしておきます。
登山をする方なら必ずと言っていいほど、目撃する三角点ですが、皆様はどれほどご存じでしょうか?
三角点は、山の頂上付近や見晴らしの良いところ、利用や保全に適した公共施設の敷地内等に設置され、緯度・経度が正確に求められています。明治時代に全国の地図作成のために設置したことが始まりで、その後も、道路の建設・都市の開発等の公共事業に必要な位置の基準として利用されてきました。
国土交通省国土地理院ホームページより引用
ちなみに、「一等三角点」は45㎞四方毎に設置されており、日本全国で710点が設置されています。まずは一等三角点を設置して、そこから二等、三等と設置していき、詳細な地図情報を作成していくわけです。
…あまり興味ないですか? すみません。ここまでにしておきます…。
山頂には物々しい看板が設置されていました。なんでも「蝶の乱獲が問題視」されているようです。
さて、山頂の周りに目を向けてみると、なんか、虫網を持った人がたむろしているではありませんか。
山頂にはその虫網を持ったグループと私のみという状況で、向こうはしきりに私の様子をうかがっているようです。
その視線は「さっさとどこかに行けよ。このヤロー。」と言っているようにも見えました。看板と三人組を見やりながら、1分ほど、どうしたものかと思案していたら、どこへ立ち去っていきました。
果たして、どう対応するのが正解だったのか…。
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さて、気を取り直して、湘南平に向けて出発です。とは言っても、浅間山まで来てしまえば、目的地までは目と鼻の先です。
紅白のテレビ電波塔が見えてくればゴールはすぐそこ。
湘南台に到着
湘南平に到着です。時刻は14時10分。
開放的な広場では、多くの人々が思い思いの時間を過ごしています。車でも上がってこられるため、登山者だけの特権と言うわけではないんですよね。
湘南平は開けた場所ですが、一応、泡垂山(あわたらやま)という山の山頂となります。標高は約180mで高麗山よりもちょっと背が高い。
(正直、カップルや子供連れの家族が多くて、ソロの私には、若干の居心地の悪さを感じてしまいました…。)
湘南平は「神奈川の景勝地50選」にも選ばれています。これで、50選については、弘法山・大楠山・陣馬山に続いて4か所目を制覇したことになります。
なお、先が長すぎて制覇できる気が全くしません。
また、神奈川の景勝地50選以外にもいろいろなジャンルで指定を受けているようです。
- 「かながわの公園50選」
- 「かながわの花の名所100選」
- 「夜景100選」
- 「平塚八景」
要すれば、いろんなジャンルで有名な公園ということか?
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(おそらく、)シャクナゲです。背景に見えるのは、丹沢山地です。丹沢については、昨年の丹沢主稜縦走以来、ご無沙汰してしまっているため、近いうちに出かけてみようかな~と思っているところ。
こちら側は先ほどまで滞在していた、高麗山・八俵山・浅間山方面です。こうして、自分が歩いてきた山並みを眺めるのは好きです。そんなに距離を歩いているわけではないですが、達成感に浸ることもできます。
湘南平は海にも近く、相模湾の眺めも良好♪
ちなみに、湘南平には「旧展望台」と「新展望台」とがあって、そのどちらにも上ることができてしまいます。当然、両方登ります。
旧展望台には、山座同定表が設置されています。こちらの景色もなかなかなもの。
しかし、湘南平の景観として紹介されるのは、もっぱらコチラの「新展望台」の方からになります。
役所のホームページでは、「空に投げ出されるような360度のパノラマ景観をご覧頂くことができ、見ごたえ十分です。」と紹介されていますが、まさにその通りの景観が広がっていました!
新展望台からの眺めはまさに絶景♪
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ひとしきり山頂を堪能したので、大船駅方面へ下山を開始します。
正直、予想以上の景観を楽しませもらいました。ありがとう、湘南平!
湘南平から大磯町までの寄り道スポット
下山を開始して、湘南平から大磯駅までは、まっすぐ歩けば一時間もかかりません。
…が、当然のように寄り道をしていきます。
旧島崎藤村邸
まずは、大磯駅のすぐ近くの「旧島崎藤村邸」です。
島崎藤村といえば、明治時代から昭和時代にかけて、詩人・小説家として活躍された方です。小説であれば「破戒」や「夜明け前」が有名どころでしょうか?
私は通勤に一時間程度かけており、電車のなかで読書するのが日課となっています。いくつか、島崎藤村の小説を読んだことがあったので、少し興味があって立ち寄ってみました。
旧邸宅内部にいくつか展示物がある程度ですが、入場料は無料です。少しでも島崎藤村のことを知っているなら、話のタネにもなるので訪れてみてはいかがでしょうか?
旧木下邸別邸(景観重要建造物)
島崎藤村旧邸宅を辞して、5分ほどで大磯駅に到着です。
…が、駅前に目立つ建物があったので少し覗いてみました。旧木下邸別邸です。こちらは「景観重要建造物」というものに指定されているようです。小学生並みの感想しか出てきませんが、キレイで、オシャレで、レトロな建物です。
中で食事もできるようですが、敷居が高そうなのでここはスルーとしました。
大船町観光案内所
「大磯の最後に。」と思って、駅のすぐ隣にある大磯町観光案内所に寄り道していきました。
なんと御朱印の亜種である、ご宿場印なるものがあったので、購入していくことにしました。高麗山や湘南平の登山バッチを見つけることができなかったので、大磯まできた記念としました。こんな無駄遣いばかりしているから、車も買えない…。
…あと、この観光案内所の職員の方が非常に親切で熱心な方で、「大船まできたなら、是非、海水浴場も見てってください!展望台やレストランもあっておススメですよ!」と猛烈にプッシュなプッシュをいただきました。
そういえば、ちょうど夕日を眺められそうな時間です。お腹が空いていたこともあり、海水浴場に寄っていくことにしました。
海の幸と夕日を求めて大磯海水浴場へ
大磯駅・観光案内所から海水浴場は600mです。あっという間に到着してしまいました。
漁港と海岸線をブラつく前に、まずは腹ごしらえと言うことで、食事は大磯港に併設の「oiso connect cafe」でいただきました。
開放的な雰囲気の店内で、窓からは今日歩いてきた高麗山を一望することができました。
メニューを吟味した結果、シーフードカレーを注文。
アサリ、イカ、ホタテなど大ぶりの海鮮素材がふんだんに使われており、大変、おいしくいただけました。ただ、観光地価格なのか、少し価格が高めに設定されているのが気になったかな…。
そして、ブログを書いていて気づいたのですが、登山の開始前と後でカレーを紹介することになってしましたね。
「黒カレーとシーフードカレーでカレーがダブってしまったぞ!」
意図せず、井之頭五郎状態になってしまった。
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お腹も満たされたので、海岸を散策。
海岸を散歩する人。サーフィンに興じる人。漁港の関係者と思しき人たち。
幼少期から山奥の田舎で育ってきたためこういう海がある暮らしに憧れがあったりします。
そういう話を沿岸部に住む友人に話すと、ドアや窓枠がすぐに錆びてしまっていいことなんてないよと反論されるんですが、それでも毎日、海を眺められるのは素直に羨ましく思います。
そんな、たわいもない話をした友人とは疎遠となってしまい、今はどこで何をしているのかもわかりません。元気でやっているのだろうか。
ボーっと海を眺めていると、なんだかセンチメンタルな気分になってしまいました。
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最後に展望台へ。展望台と言うよりかは、津波が起きた時の避難場所のようでした。
展望台からは今日歩いた、高麗山から湘南平までの山並みを一望できます。
手前の道路では、休日のお出かけを終え帰路に就こうとしている自動車が渋滞をつくっています。
寝坊でスタートこそ遅れてしまいましたが、充実した休日を過ごすことができました。こんな時間を与えてくれた大磯の町にとても感謝。
ゆっくりと海水浴場を堪能して私も帰路につきましたとさ。
高麗山・湘南平の登山を終えて
いかがでしたでしょうか?
以上が、寝坊をかましつつも、一日を充実させることに成功した男の記録です。
皆様もよろしければ、寝坊したときに登る山リストに高麗山・湘南平を付け加られてはいかがでしょうか?
まぁ、遅刻しないことに越したことはないのですが。
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ここまで読んでいただいて、誠にありがとうございました。この記事を読んで私も高麗山に行ってみたいと思っていただけたら、これほど嬉しいことはありません。
今後もブログを更新していきますので、たまにで良いので覗きにきてくださると幸いです。
それでは。
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